2歳の時、先天性網膜萎縮症と診断され、その数年後に両眼とも失明した男性がいる。心を「眼」とし、毎年毎年、粘り強く努力を積み重ねた結果、男性は普通の人では見ることができない景色を見ることができた。楚天都市報が伝えた。
その男性の名は周順さん(45)。武漢大学の学生にとっては、「自分を励ます盲目のおじさん」となっている。20年以上にわたり、彼は、「聞く」、「考える」、「記憶する」ことを頼りに、大学物理学部の教材を自習し、自分の学習経験を200ページあまりの補助教材としてまとめ上げた。その補助教材は、武漢大学出版社から出版された。
「私は灯台守のような存在になりたい」と話す周順さんには、2つの夢があるという。それは、本を出版することと物理学習研究クラスを立ち上げることだ。数年前から、口述筆記によって、自分が学んだ大学物理の内容をボランティアに整理してもらっている。「学習のプロセスで、私は多くの回り道をした。私の経験を他の人に伝えることで、彼らの学習がよりスムーズに行えるよう願っている。これは、社会に対する私のささやかな恩返しだ」と周さんは述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年1月10日
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