国務院新聞弁公室は11日、「中国のアジア太平洋安全協力政策」と題する白書を発表した。新華社が伝えた。
白書は1万6千字余りからなり、序言と結語のほか、「中国のアジア太平洋安全協力に対する政策の主張」「中国のアジア太平洋安全理念」「中国と地域のその他主要国との関係」「地域の紛争問題における中国の立場と主張」「アジア太平洋地域の主要な多国間メカニズムへの中国の参加」「地域の非伝統的安全協力への中国の参加」の6部分からなっている。
白書は、「アジア太平洋地域は、世界情勢において重要な戦略的ポジションを占めている。地域の国家は近年、アジア太平洋地域への重視と投入を一段と強めている。国際関係の情勢の深刻な調整に伴い、アジア太平洋地域の情勢にも、重要で深刻な変化が発生している」と論じた。
白書は、「中国は、地域の国家とともに、▽共同発展を促進し、アジア太平洋の平和と安定の経済的土台を固める、▽パートナー関係の建設を推進し、アジア太平洋の平和と安定の政治的根幹を固める、▽既存の地域多国間メカニズムを整備し、アジア太平洋の平和と安定の枠組みによる下支えを強める、▽ルール建設を推進し、アジア太平洋の平和と安定の制度的保障を整える、▽軍事交流・協力を緊密化し、アジア太平洋の平和と安定の保障能力を高める、▽相違・矛盾を適切に処理し、アジア太平洋の平和と安定の良好な環境を守る――ことを望んでいる」と指摘した。
白書は、「中国は、共同・総合・協力・持続可能という安全保障観を提唱し、共同建設・利益共有・ウィンウィンというアジア太平洋の安全保障の道を努力して歩んでいく。未来の地域安全保障構造は、多層的で複合型の多様化されたものであるべきで、その建設は、地域の国家の共同事業であり、共通認識の土台の上に建てられ、地域経済構造の建設と連携して推進されるべきである」と指摘した。
白書は、「米国やロシア、インド、日本などの地域の主要国と中国との関係を紹介した。中国が、アジア太平洋のその他の国家との友好協力関係を積極的に発展させ、政治的な相互信頼を絶えず増進し、経済・貿易関係を強化し、人的・文化的交流を緊密化し、防衛事務での交流・協力を拡大し、アジア太平洋地域の平和・安定・繁栄・発展を共同促進している」と論じた。
白書は、朝鮮半島の核問題、ミサイル防衛システム、アフガニスタン、テロ撲滅、海上などの地域の紛争問題における中国の立場と主張を説明し、中国・ASEAN協力、ASEAN・中日韓(10+3)協力、中日韓協力、東アジアサミット(EAS)、ASEAN地域フォーラム(ARF)、拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)、瀾滄江-メコン川協力、上海協力機構(SCO)、アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)などのアジア太平洋地域の主要な多国間メカニズムへの中国の参加状況を紹介した。(編集MA)
「人民網日本語版」2017年1月12日
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