「中国の打ち出した『一帯一路』イニシアティブ及びアジアインフラ投資銀行(AIIB)設立といった措置は世界経済の成長に資する」。米国のノーベル経済学賞受賞者、マイケル・スペンス氏はこのほど本紙のインタビューに次のように語った。
発展途上国への中国の投資は現地経済の発展加速を促進する。「一帯一路」イニシアティブとAIIB設立は中央アジア、東欧、東アフリカ地域の国々の経済発展改善にプラスであり、アジア経済にとっては一層大きな利点がある。中国の対外需要は依然初級発展段階にある国々に重要な経済成長の機会を提供した。
(中国経済について)中国の打ち出した革新、協調、緑色、開放、共に享受の発展理念は、経済成長モデルを変える正しい方向であり、すでに少なからぬ分野で進展を得ている。中国は金融、食品の安全、薬品規範などの分野で管理を強化することができ、グリーン経済発展の面でも進歩した。中国の推し進める経済の構造改革は成果に富む。構造改革はまだ試練を抱えるが、現在消費は伸びており、多くの分野の民営企業はより強い革新の動力を示している。中国経済の構造改革は正しい方向へと邁進している。
(現在の世界経済発展の趨勢について懸念を示し)予測可能な政策の変化と各界の楽観的予測に基づくと、米国の個人投資は増加しており、生産効率低下の趨勢を変える助けになり、米国経済は難関を越えるかもしれない。欧州の状況は以前より良いとはいえ、依然経済成長の問題に対処するため努力する必要がある。世界経済は依然下降リスクに直面しており、ポピュリズム勢力が台頭し、経済、金融、政治の発展にとって障害になっている。米国の貿易政策は下降リスクをもたらすかもしれないが、中国経済の発展は良好で、6%以上の成長率を維持する見込みであり、大多数の途上国の経済はいくらか改善するだろう。
(米中関係について)トランプ政権の主要な高官と顧問は貿易、環境、外交政策で考えが一致しているわけではない。どうあれ、米中関係が現実と相互利益を基礎に築かれることが人々の一致した望みだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年1月19日
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