鄭州高新区の化工路の清掃を担当している清掃員50人のうちの約30人は、都市化の過程で自宅が立ち退きとなった人で、その補償金は1000万元(約1億6500万円)以上。5000万元(約8億2500万円)以上だった人さえいるという。しかし、「お金持ち」になった今もそれら清掃員たちは朝早く起床して日が暮れるまで清掃の仕事をしている。鄭州晩報が報じた。
自宅が立ち退きとなった高新区秦庄の秦家順さんは、「一生かかっても使いきれないほどのお金を手に入れたのに、なぜ、こんな大変な仕事を続けているのか」との質問に、笑いながら「お金と仕事は別物。ずっとこの仕事をしているから、やめられない」と答えた。
同じく自宅が立ち退きとなった張秀玲さん(60)も「生きている限り、仕事をしなければならない。友達と集まってマージャンばかりするような生活は慣れない。清掃の仕事はたいへんだけど、気分がいい!」と話す。
張さんらが所属する清掃グループのグループ長・王愛琴さんによると、グループには50人が所属し、1000万元以上の資産がある清掃員は30人以上。「このグループは正真正銘の『お金持ち清掃グループ』といっても全く大げさではない。でも、一攫千金を実現したものの、『お金持ちになった』と感じて、ブラブラすることはなく、今まで通り朝から晩まで働いている。社会のために働き、健康でいてこそ、有意義な人生だ」という。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年1月19日
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