電子紅包(スマートフォンなどを通じて金銭を贈るオンラインお年玉)は中国の人々の間で正月の新たな風物詩になろうとしている。シンガポールの大華銀行(UOB)がこのほど発表した「大華銀行旧暦新年調査」によると、調査に回答した中国人の4分の3が「春節(旧正月、今年は1月28日)連休期間に電子紅包を贈る予定」と答え、割合が昨年より大幅に増加した。だが「紅包に夢中になると正月ムードが台無しになる」と答えた人も大勢おり、紅包は「民間風俗にとっての刺客」になりつつあるといえる。「北京晨報」が伝えた。
UOBの調査によれば、電子紅包を贈る主な理由は「面白いから」、「目新しいから」、「便利だから」だ。今年1月初め、UOBが「微信支付」(WeChatペイメント)に対応するようになると、同行の有効ユーザーの40%が同行のデビットカードと「微信銭包」(WeChatウォレット)をリンクさせたという。
別の調査結果をみると、紅包に対する懸念も生じる。モバイル金融サービスプラットフォームの融360が行った調査では、回答者の20.69%が「紅包のやりとりをめぐり親類や友人との間で不愉快な思いをしたことがある」と答え、19.54%が「16年の春節には家族が紅包に夢中になって正月ムードが台無しになった」と答えた。
また融360の調査によると、45.98%が「祝福のためではない紅包を贈ったことがある」とした。祝福のためではない紅包とは、「いいね!」といった賛同を得るために贈る紅包、転送を要求する紅包などをいう。他の人から祝福のためではない紅包が来た時には、59.77%が「紅包を受け取ってから相手に賛同の意思表示をした」と答え、10.92%が「紅包は受け取ったが相手に賛同の意思表示はしなかった」とし、「取り合わなかった」という人は29.31%に上った。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年1月25日
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