中国科学院理化技術研究所低温生物・医学実験室と清華大学医学院による研究チームはこのほど、液体金属生物医学・材料学という新分野の開拓を初めて系統的に提案・形成し、学術誌「International Materials Reviews」からの依頼に応じ特別論文を寄稿した。光明日報が伝えた。
同チームの責任者である劉静教授によると、チームが開発した液体金属神経連結・修復技術は、世界の学界から「驚異的な医学の進展」と評価された。チームは最近の研究により、外周に損傷のある神経の連結に対して、液体金属が大きな効果を発揮することを発見した。「実験で、液体金属の入ったシリコンチューブをラットの傷ついた坐骨神経両端と縫合すると、信号伝達ルートが構築された。一連の生理的試験により、液体金属による手術・治療後のラットを、これを受けていないラットと比べると、筋萎縮現象が2ヶ月遅れることが証明された。この研究は、液体金属の神経修復面の価値と潜在力をさらに検証した」と述べた。
また科学者らは北京協和病院と協力し、皮膚表面の液体金属電気回路による低電圧電気的効果により、メラノーマを効果的に治療できることを初めて証明した。劉氏は「新方法は液体金属フレキシブルエレクトロニクス腫瘍治療方法の構築を促す可能性が高い。将来的にはメラノーマ治療の電子貼付薬が発明され、絆創膏を貼るようにしてこの疾患を治療できるようになるかもしれない」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年1月26日
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