中国国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局の電影事業発展専項資金管理委員会弁公室の公式サイトによると、春節(旧正月、今年は1月28日)期間中である1月27日から1月31日の映画興行収入が20億元(約330億円)を突破。1月27日から今月2日までの7連休中の興行収入は30億元(約495億円)の大台突破に向かって伸び続けた。業界関係者は、家族で「映画鑑賞」が春節の恒例行事になっていると分析している。新華社が報じた。
興行収入統計を見ると、春節当日の1月28日が最もピークで、前出サイトの統計では、中国全土の興行収入が7億9500万元(約131億円)に達し、各映画の上映回数は30万8800回、動員数は2099万人以上に達した。どの数字も、昨年の春節・2月8日より明らかに増加している。
春節映画の中でも特に人気となっているのは、徐克(ツイ・ハーク)監督がメガホンを握り周星馳(チャウ・シンチー)が脚本を務めた「西遊・伏妖篇(Journey to the West: Conquering the Demons)」、成龍(ジャッキー・チェン)が主役の「功夫瑜伽(カンフーヨガ)」、俳優・王宝強(ワン・バオチャン)がメガホンを握り、主演も務める「大閙天竺(Buddies in India)」、人気作家・韓寒(ハン・ハン)が監督の「乗風破浪(Duckweed)」などだ。
その他、関連の統計を見ると、大晦日だった1月27日や年明けの1月29日から31日にかけて、1日当たりの興行収入が昨年同期に比べて顕著に増加した。つまり、「映画鑑賞」は現在、「衝動型消費」ではなく、安定した人気を誇る春節の恒例行事となっていることが分かる。
特筆すべき点は、中国国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局が2016年末に発表した統計によると、中国のスクリーン数が4万スクリーンを超え、世界一に躍り出たことだ。つまり、春節期間中の上映や鑑賞にこれまでよりさらにゆとりができ、興行収入の増加に一程度の貢献をしたことになる。
都市別に見ると、春節期間中、興行収入が多かった都市の上位には、上海や北京、広州、重慶などの「常連客」がランクイン。中国の映画会社最大手・上海電影集団傘下の上海聯和電影院線の関連の責任者は、「春節期間中に映画鑑賞する人が増加していることは、特大型都市が休日の映画鑑賞を牽引していることも反映している」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年2月3日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn