2017年9月8日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

新着|政治|経済|社会|文化
中日|科学|動画|対訳|企画
Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>経済

中国銀行システムの資産はGDPの2.8倍 格付機関

人民網日本語版 2017年02月06日08:51

米格付け機関のムーディーズ・インベスターズ・サービスはこのほど発表した研究報告の中で、「2015年12月31日現在、中国の銀行システムの資産総額は199兆元(約3260兆円)に達して、国内総生産(GDP)の286%の規模になる」ことを明らかにした。中国新聞社が伝えた。

同報告によると、中国銀行システムは15年12月31日時点で銀行機関4262カ所と現金自動預け払い機(ATM)61万4900台によって構成されている。銀行機関の数は08年の5635カ所より減少し、主な原因として信用組合と商業銀行の合併買収(M&A)や再編が進んだことが挙げられる。

09年から15年にかけて、中国銀行産業の資産総額の複合年間成長率は17%に達し、名目GDPの複合年間成長率は12%だった。中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国交通銀行の5大国有商業銀行は銀行産業の資産総額で39%の割合を占めた。16年6月30日現在、この5行の貸出総額に占める割合は47%、預金総額に占める割合は48%となっている。

中国工商銀行は中国最大の銀行で、16年6月30日現在、資産総額に占める割合は11%に上り、国内最大の貸出行であり預金行でもある。

15年12月31日現在、中国銀行産業の貸出の構成が多様化しており、中でも最大のエクスポージャー(価格変動リスクにさらされている資産)は個人向けローンで、貸出のうち24%を占める。次は製造業企業への貸出で18%、3位は卸売・小売企業への貸出で13%だ。

同報告は、「巨大な銀行システムと高止まりする銀行資金の貸出から、中国が銀行業のリスクの潜在的な影響を受けていることがわかる。シャドーバンキングの急速な拡大や銀行との関わりの増大からもリスク堆積の可能性がうかがえる。だが十分な資本と相対的に高額の貸出損失準備金がこうしたリスクを緩和しており、外貨準備の引き続いての充足ぶりも中国が外部リスクの影響をたやすく受けるはずのないことを示している。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年2月6日

コメント

最新コメント

アクセスランキング