スイス・ジュネーブに本部を置く国際連合貿易開発会議(UNCTAD)がこのほど発表した報告によると、2016年には世界の対外直接投資(FDI)のフローが大幅に減少し、特にアジア地域で減少する中、中国の外資導入額は15年に比べて2.3%増加し、1390億ドル(1ドルは約112.1円)に達し、世界3位になったという。新華社が伝えた。
同報告によれば、グローバル経済の成長が低迷し、グローバル貿易の成長も力不足に陥るなどの要因の影響で、16年の世界のFDIフローは同13%減少して、1兆5200億ドルにとどまったという。
昨年、発達したエコノミーに流れ込んだFDIは、過去最高だった15年から9%減少して8720億ドルにとどまった。発展途上のエコノミーに流れたFDIは、経済成長の鈍化と大口商品価格の低下によって大きな影響を被り、同20%減少の6千億ドルとなった。
同報告によると、16年には米国が引き続き世界最大のFDI受け入れ国となり、フローは約3850億ドルに達した。英国は15年の世界12位から2位に浮上し、フローは1790億ドルだった。
UNCTAD投資・企業局の詹暁寧局長は、「2016年には中国の外資フローが過去最高を更新しただけでなく、外資の利用構造も最適化を続け、質が向上した。外資は資本・技術集約型産業や高付加価値分野へ持続的に流れ込むと同時に、労働集約型産業から持続的に流れ出している」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年2月8日
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