北京理工大学の王博教授が率いるチームが、金属有機構造体(MOFs)材料を空気濾過・清浄・改善などに応用した研究成果が、このほど国際的に権威ある学術誌「ネイチャー」に掲載された。新華社が伝えた。
王氏によると、MOFsは多孔結晶材料で、有機単体と金属イオンの重合によってできている。表面の調節可能な静電荷とアルカリ性機能グループにより、多くの粒子状物質及び揮発性有機化合物(VOC)の捕捉と効果的な除去を実現する。同材料は世界で知られている気体分子吸着・保存能力(比表面積)が最も高い材料で、比表面積は最高で1グラム当たり8000平方メートルに達する。これは活性炭やモレキュラーシーブの10倍以上だ。この材料は可視光の照射により触媒作用を起こし、有害有機物を二酸化炭素と水に分解する。これにより99%の除去効率を長持ちさせることができ、二次汚染が発生することもない。
室温条件の空気濾過結果によると、この材料は大気中のPM2.5とPM10を99.5%除去できる。摂氏200度にならなければ、効率が低下することはない。またこの材料の濾過機能は、掃除機のパックフィルター、自動車の排気管、工業の極小粒子状物質の除去、大規模なVOC除去などに応用できる潜在力を備えている。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年2月9日
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