中国のスマホセキュリティーアプリ・360手机衛士が9日に発表した「2016年中国スマホセキュリティ状況報告」によると、昨年、同アプリがブロックした迷惑電話は過去最高の385億1000万件に達した。15年に比べて41.3%増と、大幅増加となった。その他、中国全土の電話による特殊詐欺の分析結果によると、電話による特殊詐欺の約7割が市外からかけられていたという。北京日報が報じた。
同報告によると、16年、迷惑電話の件数は急増し、うち、同アプリがブロックした迷惑電話の件数は12月が最多。その数は50万件に達した。うち、最も多かったのはセールス電話で全体の15.5%。以下、電話による特殊詐欺、ワン切り、不動産仲介業者・保険・財テク系の迷惑電話と続いた。
迷惑電話の発信番号を見ると、ブロックされた件数が最多だったのは固定電話からの発信で56.7%。以下、中国電信(チャイナ・テレコム)の携帯番号からの発信が12.3%、中国聯通(チャイナ・ユニコム)の携帯番号からの発信が11%だった。4番目に多かったのはフリーダイヤルであることを示す400、800で始まる番号でブロック件数は全体の10.6%占めた。中国移動(チャイナ・ モバイル)の携帯番号や仮想移動体通信事業者の番号のブロック件数はそれぞれ6.2%、3.3%と最も少なかった。発信地の分析によると、最多は広東省で全体の20.5%。以下、江蘇省、上海と続く。
セキュリティ専門家は、「データは、中国全土の電話による特殊詐欺は、市外からかけられるパターンが全体の68.8%であることを示している。つまり、電話による特殊詐欺の約7割が、市外局番からかかってくるということ。電話による特殊詐欺は、別の地域に住む人を狙っていることがよく分かる」と注意を呼び掛ける。
その他、無作為に抽出したサンプルのチェックによると、経済が発展している地域ほど、ユーザーが使用する携帯のセキュリティホールの平均数が少なく、携帯の安全性が最高だったのは上海、北京、天津だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年2月10日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn