バーキーGEMS財団がこのほど発表した20カ国の若者2万人を対象に行った調査の報告書「Z世代:グローバル国民資質調査––世界の若者の考えていること・感じていること」によると、中国人の若者は世界の未来に対して最も楽観的な見方をするが、気候変動に対しては最も強い懸念を抱いていることがわかった。参考消息網が香港紙「サウスチャイナモーニングポスト」(南華早報)のサイトの10日付報道として伝えた。
中国人回答者のうち、53%が「世界はこれからますますよくなる」と答え、調査対象国の中でトップだった。インドは2番目に楽観的で49%が世界の未来に対して積極的な見方を示した。
未来で懸念することについて、中国人の約82%が「気候変動が最も懸念を抱く要因」と答えた。他の国では過激主義とテロリズム、武力衝突と戦争の脅威を挙げる人が多かった。
同財団は英国に本部を置くNPOで、世界各地の貧困児童を支援する活動を行っている。今回の調査では各国のそれぞれ約1千人の15~21歳の若者が対象となり、昨年の9~10月に調査が行われた。
調査の結果、欧州、北米、オセアニアの若者に比べて、新興エコノミーの若者の方が幸福感が強く、未来にも希望を抱いていることがわかった
中国人の29%が「中国は住みよく働きやすい場所」と考えており、その理由は「がんばればうまくいくから」としている。
また中国人の約93%が、「医薬産業、再生可能エネルギー、コンピューターなどの技術の進歩により、未来は希望に満ちている」との見方を示した。
フランス、イタリア、トルコの若者は未来に対して消極的な見方をしており、原因として過激主義や世界的なテロリズムの台頭に対する懸念が挙げられた
同財団のビカス・ポタ(Vikas Pota)最高経営責任者は、「中国の若者が気候変動の深刻さを意識していることには励まされる」とした上で、「このような動きが人々に希望を与えることは間違いない。炭素排出量が最も多い国の若者が誰よりもはっきりと気候変動の深刻さを理解し、これを変えるために努力しようとしているのだ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年2月11日
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