米海軍は航空母艦カール・ヴィンソン率いる艦隊を南中国海に向けて派遣する準備をしており、航行の自由を確保する準備を進め、同艦隊が南中国海諸島の周辺海域に進入する可能性があると、このほど報道された。これに対し、中国外交部(外務省)の耿爽報道官は15日の定例記者会見で、中国は各国が国際法に基づき南中国海で享有する航行と上空飛行の自由を尊重し、維持する一方で、航行と上空飛行の自由を名目として中国の主権と安全を損なおうとするいかなる国に対しても断固として反対するとの見方を示した。
15日の定例記者会見で記者から、「先ごろの報道によると、米海軍は航空母艦カール・ヴィンソン率いる艦隊を南中国海に向けて派遣する準備をしており、航行の自由を確保する準備を進め、同艦隊が南中国海諸島の周辺海域に進入する可能性があるということだが、この件に関して中国側の反応は?」との質問があがった。
耿爽報道官は、「我々も関連報道を目にしている。中国は南中国海諸島及びその周辺海域に対して争う余地のない主権を有する。中国は各国が国際法に基づき南中国海で享有する航行と上空飛行の自由を尊重し、維持する一方で、航行と上空飛行の自由を名目として中国の主権と安全を損なおうとするいかなる国に対しても断固として反対する」とした。
また耿爽報道官は、「現在中国とASEAN加盟国が共に努力した結果、南中国海情勢は安定して、望ましい、積極的な方向に発展しつつある。我々は域外国も中国とASEAN加盟国の努力の結果を尊重することを希望し、共にこの積極的な情勢を維持し、堅固していくことを希望する」とした上で、「中国も米国が南中国海地域の平和・安定維持に向けた域内各国の努力を尊重し、中国の主権と安全に挑むような行動をとらないように促す」とした。(編集TG)
「人民網日本語版」2017年2月16日
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