高品質、斬新な商品、輸入先の不足、サイトの信頼度などの理由により、中国の「海淘族」(ネットを通じて海外のサイトで買い物する人々)の間で、日韓のECサイトの魅力が急上昇している。日本と韓国は2016年に初めて米国を抜き、中国人消費者の間で最も人気の高い購入先になった。この結果は、PayPalとイプソスが13日に発表した、「第3回世界越境取引報告書」によって明らかになった。国際商報が伝えた。
両社は3年連続で世界の消費者を対象にリサーチを行い、同報告書を発表している。世界32市場の消費者2万8000人を網羅。過去一年間の各国・地域の消費者のオンライン・越境ショッピングの習慣を分析した。うち中国市場のデータが、特に注目すべき内容となっている。
報告書によると、中国人消費者の13%が過去12ヶ月内に、日本と韓国のサイトから商品を購入した。中国のネット通販利用者がこの2ヶ国を選んだ理由は似通っている。日本のサイトで購入した理由は、「高品質」(59%)、「国内にない商品を取り揃えている」(59%)、「この国のオンラインショップを信頼できる」(40%)となった。韓国は「国内にない商品を取り揃えている」(46%)、「高品質」(45%)、「斬新で興味深い商品」(45%)となった。
また中国人消費者が以前から好んで利用してきた購入先である米サイトも、これまでの長所を活かし多くの利用客を集めた。日韓両国と同じく「国内にない商品を取り揃えている」(56%)、「高品質」(54%)などの他に、「本物で信頼できる」(56%)が米サイトを選ぶ最も重要な原因になっている。中国の「海淘族」が2016年に購入した海外の商品は種々様々で、人気の品種は「衣料品アクセサリー」(55%が12ヶ月内に購入)、美容・化粧品(55%)、食品・飲料(44%)となった。
中国の「海淘族」の過半数(52%)が、デスクトップPCもしくはノートPC以外のデバイスを用い、12ヶ月内に海外サイトから商品を購入した。これはその他の調査対象国・地域を上回る、最も高い割合となった。中国の回答者の約84%が2016年に、スマートフォンで海外サイトから商品を購入。タブレットPCは48%。
さらこの1年間で、中国人のモバイル端末による消費額も急増した。「海淘」の支出全体に占めるスマートフォンの割合は、2016年に35%に達した。2015年の時点では、27%のみだった。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年2月17日
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