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中国が世界トップクラスのウイルス実験室を建設 エボラなど研究

人民網日本語版 2017年02月27日14:36

中国科学院が23日に発表した情報によると、中国科学院武漢国家生物安全実験室(以下「同実験室」)は、中国合格評定国家認可委員会実験室の認可証書を取得し、正式に稼働開始することになった。これはアジア初のバイオセーフティーレベルが4の「P4実験室」で、中国にエボラウイルスなどの急性病原体を研究・利用するためのハードが備わったことを意味する。人民網が伝えた。

同実験室の袁志明主任は「ウイルス防止に国境はない。中国は世界の公衆衛生安全の責任を積極的に担おうをしている。実験室は整った先進的な生物安全システムを提供し、中国伝染病予防・制御研究開発センター、急性病原体保管センター、国連急性伝染病参考実験室になる」と述べた。

P4実験室は人類がこれまで建設しているうち、生物安全防護レベルが最高の実験室で、伝染症病原体の環境への放出を効果的に阻止でき、かつ研究者の安全を保証できる。中国科学院の張亜平副院長によると、同実験室は中国の重大な新型・突発的伝染病の予防・制御能力の強化、抗ウイルス薬・ワクチンの研究開発などの科学研究能力の向上に対して、基礎的・技術的な支援力を発揮する。

仏リヨンのP4実験室の技術と設備を導入した上で、同実験室はリヨンの実験室に似た「ケース内のケース」という理念に基づく、吊り下げ型構造を採用。下から上へと4層に分かれ、最下層は汚水処理と生命維持システムとなっている。第2層はコア実験室、第3層はろ過器システム。第2層と第3層の間はパイプシステムが設けられ、最上層は空調システムとなっている。

この30数年間に渡り、新型伝染病は世界的に拡散の傾向を示している。中国の他にP4実験室を持つ国は、カナダ、ドイツ、豪州、米国、英国、ガボン(仏パスツール研究所)、スウェーデン、南アフリカなどのみとなっている。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年2月27日

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