中国情報通信研究院(ICT)のハイレベル観察報告会が27日に上海で行われた。そこで発表された情報によると、2016年に中国のネットユーザーは7億3100万人に達し、このうち携帯電話を利用するユーザーは6億9500万人で95.1%を占めた。17年のユーザー数は7億6千万人に達し、うち携帯電話のユーザーが98%を占めることが予想されるという。中国新聞社が伝えた。
ユーザーの動きと呼応して、中国のインターネット企業の収入は16年に1兆2400億元(1元は約16.4円)を達成し、17年は1兆7600億元に達することが予想される。
ICT産業・計画研究所インターネット産業研究部の劉越代表は報告会で、「中国のインターネットサービスの収入の規模が増加を続けており、モバイルインターネットの応用規模は世界トップクラスだ」と指摘し、話題の分野の発展状況についての分析を述べた。
劉代表はネットアイドル経済について、「中国のネットアイドルのコンテンツ制作が徐々にプロフェッショナル化を実現し、未来のネットアイドル経済は汎娯楽(多分野エンターテインメント)の分野から財政・経済、漫画・アニメーション、スポーツ・競技、トレーニング、グルメなどの垂直分野へと発展し、ネットアイドルの変形パターンがさらに多様化していくだろう」と予想する。
報告によれば、中国は16年にネット中継元年を迎え、同12月末までに、ネット中継のユーザー規模は3億4400万人に達した。だが劉代表は、「中国のネット中継のビジネスモデルはまだ模索の段階にあり、ユーザーがバーチャルプレゼントやフロー広告を買うという方法による持続的な発展は難しい。今後はネット中継産業の規範を強化し、健全な発展を促進していかなければならない」と指摘する。
シェアリング経済について、報告は、「17年にはシェアリング経済の発展の潜在力がさらに発揮されるとともに、今後は『生活サービス、実物資源』などの分野から『生産製造、人的資源』などの分野へと浸透していくことが予想される」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年2月28日
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