北京で開催中の全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)で5日午後、中国の最高指導者・習近平主席は上海代表団による政府活動報告の審議に参加した際、「中国の開放の扉が閉じられることはない。全方位的な対外開放を堅持し、貿易と投資の自由化・円滑化を引き続き推し進める必要がある」とした。
習主席は「自由貿易試験区の設立は新情勢下で改革を全面的に深化し、対外開放を拡大する中央の戦略措置だ。上海は思想を解き放ち、果敢に突破し、良い手本となり、最高水準と対比し、欠点を探り、大胆に試み、大胆に突き進み、自主的に改め、改革の全面深化と開放拡大の試行地区としての役割を一層示し、中国の全方位的な対外開放という明確な態度を明らかにしていく必要がある」と指摘した。
また、「上海自由貿易試験区を開放とイノベーションの融合した総合改革試験区としていくように努力し、国の『一帯一路』(the belt and road)建設に寄与し、市場を主体とした海外進出を推進する橋頭堡とする必要がある。先達の強みを発揮し、国際投資・貿易ルールと連結した制度体系を率先して構築し、模倣・普及できる制度革新の成果を一層得ることを目指す必要がある。他の自由貿易試験区との協力を強化し、学び合い、促進し合う必要がある」と強調した。
習主席の談話は全人代代表・政協委員と幹部や人々の熱烈な反響を引き起こした。全人代代表を務める上海国際港務(集団)の陳戌源会長は「グローバル化と貿易の自由化は大きなすう勢であり、中国企業は一層開放し、グローバル競争の中でいかに新たな優勢を勝ち取るかを身につけなければならない」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」」2017年3月7日
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