調査会社の艾瑞諮詢(iResearch)がまとめた最新のデータによると、2016年には中国のEC市場の取引規模が20兆2千億元(1元は約16.2円)に達し、前年比23.6%増加した。このうちB2B(企業間取引)の占める割合が最も高く、以下、ネットショッピング、オンライン旅行予約、O2O(オンラインツーオフライン)の地域生活サービスが続いた。「北京日報」が伝えた。
16年のネット通販市場の取引規模は4兆7千億元で、EC取引市場に占める割合は23.3%で、全年より上昇した。艾瑞の分析によると、中国ネットショッピング市場はすでにモバイル消費の時代に突入した。昨年のモバイルネットショッピングがネットショッピングの取引全体に占める割合は68.2%に達して、同22.8%上昇し、モバイル端末はすでにPC端末を抜いてネットショッピング市場のより中心的な消費シーンになっているという。
同時に、16年にはネットショッピング市場の上位10企業のモバイル端末ユーザーの伸びがPC端末ユーザーの伸びを大幅に上回り、モバイル端末の一形態のアプリケーション端末ユーザーの増加率が27.1%だったのに対し、PC端末ユーザーの伸びは9.6%にとどまった。しかし、インターネットの発展とスマートフォンの普及率向上にともない、ネットユーザーの規模とモバイル端末経由のネットユーザーの規模はどちらも伸びが鈍化し、モバイル端末の通信フローがもっていたメリットが消滅しつつあり、モバイルECは第2ラウンドに突入して、ユーザーは通信フローや通信速度を細かく見比べて利用するようになっている。
統計によると、モバイルデバイスのカバー数では、携帯電話の淘宝(タオバオ)が他を大きくしのぎ、京東と唯品会が続き、EC老舗大手の優位性が健在であることがわかる。また新興プラットフォームも急激に発展し、閑魚や貝貝網といった月ごとに利用する独立したモバイルデバイスのカバー数が力強い上昇傾向を保っている。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月2日
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