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世界初の「万博博物館」オープン 上海

人民網日本語版 2017年05月03日14:21

フランス・パリに本部を置く博覧会国際事務局(BIE)は2010年11月、国際博覧会(万博)が誕生してから初めてとなる、万博をテーマとした博物館を中国・上海に設立するという歴史的な決断を下した。世界の科学技術と文化に関する諸々の成果を結集した博物館「上海世博会博物館」が1日、上海に誕生した。新華社が報じた。

今回オープンした上海世博会博物館は、世界で初めて、万博を主要テーマとした国際的な博物館だ。専門家は、「同博物館の開館は、総合的な万博(上海万博)と専門的なテーマを持った博覧会を数多く成功させてきた中国が、『理解、コミュニケーション、楽しく集う、協力』という万博の理念を堅持し、万博を契機としてさらに大きな自信をもって世界に邁進していることを象徴している」と指摘した。

2010年5月1日、中国が初めて主催した総合的な万博「上海万博」が開幕した。246の国と国際機関が上海万博に出展した。半年間に及ぶ開幕期間中の来場者数は延べ7300万人を上回り、偉大な記録を打ちたてた。

2017年5月1日、長年にわたる準備期間を経て、上海市政府とBIEとの共同建設により、BIEに授権された唯一の公式博物館および公式文献センターが、上海万博の跡地・浦西エリアにオープンした。

同博物館に設けられた8つの常設展示室の総面積は9千平方メートル。「世界の舞台」、「進歩の道」、「見通しある信念」、「繰り返される挑戦」、「世紀の盛会」、「世界の文明」「中国の智慧」、「未来の情景」という8大テーマにそれぞれ分かれ、世界から贈られた寄贈品3千点あまりが展示されている。また、シミュレーションモデルやインタラクティブ・マルティメディアを通じて、過去の万博の盛況ぶりが再現される。たとえば、2010年上海万博中国館の「鎮館の宝」だった大型バーチャル・マルチメディア版「清明上河図」は、同博物館の「目玉」になっている。

同博物館の設計・展示チームは、中国、スペイン、イタリア3ヶ国の専門家で構成されており、権威的かつ国際的な視点から作業が進められた。同博物館は、全世界に対して門戸を開放し、中国語・英語2種類の文字による説明が施されている。また、BIEによる「特別展」も開催されている。

「開館おめでとうございます!今後、万博博物館を通じて、中国、日本、さらには世界各地の人々がより強くつながることができますように」-「万博のおばあさん」として世界中に名を馳せる万博の熱烈なファンの山田外美代さんや、上海万博の外国人ボランティア二神敦さんが同博物館オープン初日に現場にかけつけ、この歴史的な瞬間に立ち会った。

今年6月から9月まで、カザフスタン・アスタナで、「未来のエネルギー」をテーマとした「2017年アスタナ国際博覧会」が開催される。2020年にはアラブ首長国連邦ドバイで「2020年ドバイ万博」が開催される。万博博物館の劉繡華・館長は、「『一帯一路(the belt and road)』沿線において、中国と万博とのつながりは今後も続いていく。万博博物館は万博という国際舞台を通じて、学術調査研究、所蔵品・文献の収集、文化交流などの事業を展開していく」と述べた。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年5月3日

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