タイ・バンコクで、ある一匹のサルが観光客からエサを与えられすぎたせいで、「肥満ザル」になってしまった。現在の体重は約15キロで、普通のサルの2倍。現地の人々からは「太ったおじさん」と呼ばれている。
観光客が与えるトウモロコシやメロン、ミルクシェイクといった食べ物をしばしば食べているせいで、その体重が約15キロまで増えてしまっただけでなく、大きな「ビール腹」になってしまっている。「太ったおじさん」は普段から他の仲間たちと一緒に駆け回ったり、木の上で遊んだりすることなく、ただ地面に座ってのんびり食べることが好きなのだという。過度なカロリー摂取は、体重増加だけでなく、健康状態を脅かすことにもなりかねない。一般的なサルの平均体重は約8キロ-10キロなので、現地の野生動物飼育員は少なくともこのサルに7キロの減量をさせる計画だという。
この「太ったおじさん」の写真はネット上で瞬く間に拡散された。現地の霊長類動物愛護団体は「『太ったおじさん』は体重が標準値をオーバーしているものの、現段階で健康状態に異常は見られない。唯一問題視すべきなのは、孤立している点。仲間とのコミュニケーションに問題があるので、減量することで、仲間の和に再び入れるようにサポートしていく」とコメントした。(編集TK)
「人民網日本語版」2017年5月3日
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