税関がまとめた統計によると、今年1~4月には、中国の貨物貿易の輸出入額が8兆4200億元(1元は約16.4円)に上り、前年同期比20.3%増加した。うち輸出は4兆5700億元で同14.7%増加し、輸入は3兆8500億元で同27.8%増加した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は7150億元の黒字で、黒字額は同26.2%減少した。
統計データをみると、1~4月の輸出入の増加ペースは第1四半期(1~3月)に比べてやや低下したが、引き続き高水準を保った。対外貿易は引き続き回復・好転傾向を示し、対外貿易構造が最適化を続け、積極的な変化が増加した。対外貿易の輸出入には、(1)一般貿易の輸出入が増加し、割合が上昇した(2)欧州、米国、日本、ASEANなどの市場に対する輸出入が増加した(3)民間企業の輸出入の占める割合が上昇した、の3つの特徴がみられた。
アナリストによると、「今年の中国対外貿易の発展が直面する環境は過去2年間よりはややよくなるとみられ、ここしばらくは対外貿易輸出入が引き続き回復・好転傾向を示すと期待されるが、不確定要因は依然として数多くある。同時に、中国の対外貿易発展の長期的好転という基本的側面には変化がなく、輸出入企業の国際競争への参加には一連のプラス要因と有利な条件が備わっていることにも目を向けなければならない。特に『一帯一路』(the belt and road)の呼びかけがなされてからの3年あまりの間に、中国企業は『一帯一路』沿線の20ヶ国で経済貿易協力区56ヶ所を建設し、累計投資額は185億ドル(1ドルは約113.2円)に達しており、輸出の牽引効果は明らかだ」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月9日
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