「値段は二次元コードをスキャンして確認し、微信(WeChat)の決済サービス・微信支付で支払いを済ませてください。質問などはチャットソフトQQでお願いします」。四川長江職業学院の学生たちが登校したり食事に行ったりする時に必ず通るセンターフラワーガーデンには、鉢植え約100鉢が並べられ、多くの人の注目を集めていた。 成都商報が報じた。
それらの鉢植えを並べているのはもうすぐ卒業を迎える楊豊瑞さん。ここ数年の間に買って育てていた鉢植えを処分しようと、このような方法を思い付いたそうだ。同校に入学して以降、楊さんは、さまざまな大きさの鉢植え400鉢以上を育ててきた。卒業を間近に控え、それらを運び去るのは不都合なため、大特価で処分することにしたという。値段の付け方はとてもユーモラスで、4月に花を咲かせるものは4元(約65円)、まだ小さい苗なら1元(約16円)だ。
花の無人販売を行うにあたり、楊さんは「値段が高くないから、ちゃんとお金を微信支付で払ってくれる人もいるだろうけど、誰も見ていないのをいいことに、払わずに持ち去る人も絶対にいるだろうと思っていた」という。
今月3日、楊さんはセンターフラワーガーデンに、値段を確認するための二次元コードを貼った鉢植え125鉢を持って来た。そして、花を買いたい人は二次元コードを使って決済を済ませることができる便利な花の無人販売がスタートした。
楊さんを驚かせたのは、これら125鉢が2日間で完売したということだけでなく、買った人が全員ちゃんとお金を払ってくれたことだ。お金を払わずに持ち去られた鉢植えは1鉢もなかったという。
同校の学生たちは、お金を払うのは至極当たり前のことと考えているようで、「あそこは常に歩いている人がいるので、お金を払わずに持ち去るなんてかっこ悪い。もちろん一番大事なのは誠実であること」、「質がいいし、きれいだから、お金を払う価値がある」などの声を寄せている。
ここ数年買って育てていたさまざまな大きさの鉢植え約400鉢の約半分を、楊さんは友人や教師にプレゼントしたといい、「学校のおばさんにもあげた。みんな僕のことを『いい人だ』と言ってくれる。でも、彼女がいないんだよね」と、半分本気、半分冗談交じりで話した。
(編集KN)
「人民網日本語版」2017年5月18日
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