北京外国語大学シルクロード研究院がこのほど、留学生を対象としたアンケートを実施し、一帯一路(the belt and road)沿線国20ヶ国から来た若者たちから、中国の新「四大発明」として中国の代名詞とも言える高速鉄道、ネットショッピング、支付宝(アリペイ)、シェア自転車が選ばれたことを明らかにした。インタビューを受けた外国人の若者たちは、これらの新「四大発明」を自分の国に一番持ち帰りたい生活スタイルとして挙げている。中国青年網が伝えた。
ネパール人女性のナビナさんは、高速鉄道とモバイル決済に魅了されており、「私の国は特殊な地形なので、交通は道路に頼るしかないが、交通事故も発生しやすい。もし私の国に高速鉄道があれば、移動も便利になり、移動時間も短縮されるだろう」と語った。
高速鉄道といった公的に共有するものだけでなく、モバイルネットワークがもたらす新たな生活スタイルが画期的な発明だとする人も多い。ルーマニア人男性のピーターさんは中国に来たばかりの頃、仲のいい中国人のクラスメートに一日中ショッピングや買い物に連れて行ってもらったが、クラスメートは一度も財布を取り出さなかったという。ピーターさんはそのことが気になり、どういう仕組みなのか知りたくなって、「北京では食事や駐車にお金がかからないの?」とクラスメートに尋ねたところ、クラスメートは、「今の中国はほとんどの場所で支付宝の二次元コードをスキャンして支払いができるので、現金はほとんど必要ない」と答えた。ピーターさんはそれを聞いたとき、とても驚いたという。
ポーランド人女性のソフィーさんは、「中国はデリバリーや宅配便の回転率が非常に高い。自分の国にもこんな便利なシステムがあったらいいと思う」と中国のネットショッピングを高く評価しており、ショッピングサイト「淘宝」での買い物や、出前アプリ「Eleme」で出前を注文するのがすでにソフィーさんの生活スタイルになっているという。また、「ネットショッピングでの商品の受渡しが完了しても、販売者が電話をかけて評価を聞いてくる。ヨーロッパでは消費者に対してここまで関わってくることはない」と語った。
エジプト人女性のJaraさんも筋金入りの支付宝ユーザーだ。Jaraさんは、「もし中国のものを何か一つ持ち帰るとしたら、迷うことなく支付宝を選ぶ」と話した。外出するときも財布を持つ必要がなく、スマホさえあればいい。このような支付宝の便利な特徴にJaraさんは感激し、生活における利便性が上がったという。
インド人留学生のArchanaさんは、中国で最も印象深かったことについて、「中国での外出はとても便利。近い距離はofoなどのシェア自転車で、遠い距離は高速鉄道で移動できる。値段も非常に良心的」と語った。また、Archanaさんは外出する際に財布を持たず、スマホで全ての支払いを済ませている。Archanaさんは、「この便利な発明をぜひともインドに持って帰りたい」とその思いを語った。
千年もの昔、中国で発明された羅針盤や活版印刷は世界に広まり、世界との地理的・文化的な距離を縮めた。また、茶葉やシルクは何千年にもわたってシルクロード沿線国との貿易交流を続けてきた。そして今ではネットショッピングやシェア自転車、支付宝、4Gネットワークなどが、中国のかつての「茶葉とシルク」の役割を果たしている。中国はモバイルネットワークを全面的にカバーし、世界に向けて製品や資本、技術を輸出すると同時に、新たな生活スタイルも輸出している。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年5月22日
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