台湾地区の若者の「大陸進出」とキャリア発展の支援に尽力している台湾中華青年発展連合会の王正・理事長は、「「台湾に住む若者の5割から6割は、大陸部での就職や起業を望んでいる。だが、実際の行動に出る人は非常に少なく、1割にも満たないという調査結果もある。その主な原因は、人脈のプラットフォームや情報のパイプが不足していることにあり、実際行動に移したいという彼らの意欲が、これらによって大幅に引き下げられているのが現状だ」と指摘した。人民網が報じた。
6月4日と5日の両日、台湾地区の若者の「大陸部進出」に関係する困難や問題を解決し、彼らの「西への進出」を奨励することを目的とした座談会が台北で開催された。「台湾青年創業・文化クリエイティブ産業発展」をテーマとしたこの座談会は、福建省文化企業協会、中華青年発展連合会、中華文教クリエイティブ産業発展協会が合同で開催した。
「我々の大陸部進出は、まだ初歩段階にあり、大陸部の市場や市民とのすり合わせをどのように進めていくかを検討している」、「台湾地区の商品の大陸部市場への進出を試すには、具体的にどのようなルートやパートナーが考えられるだろう?」―――座談会では、50人あまりの台湾地区の文化クリエイティブ企業担当者や大陸部で起業を目指す台湾地区の大学生が、大陸部での起業の可能性や問題をめぐり掘り下げた話し合いを繰り広げた。
座談会では、福建省文化企業協会副会長および福建省文化庁副庁長を務める林守欽氏が、問題解決のためのヒントを提案すると同時に、福建文化クリエイティブ産業関連政策や関連優遇措置について紹介した。同氏は、「台湾地区の若者や文化クリエイティブ企業の起業家と交流する中で、彼らが、福建省をはじめとする大陸部における起業や発展に非常に意欲的であることを理解した。今回の台湾地区訪問中に、紹介・推薦にとどまらず、彼らの困難や問題点を解決する手助けを行う必要がある」と述べた。
中華青年発展連合会の王正・理事長は、「台湾海峡両岸の若者の交流による成果を何も挙げないわけにはいかない。より多くの実用的なプラットフォームを構築し、より多くの情報ルートを提供するなど、台湾地区の若者が大陸部でキャリア発展を遂げるための具体的支援を展開していく」と今後の方針を述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年6月6日
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