知識やスキルを学ぶことができる有料プラットフォームが今、海外で台頭し、その内容もバラエティに富むようになってきている。海外メディアの報道によると、動画大手やスタートアップ企業に市場を独占しないようにと、米国のQ&Aサイト・Quoraが先ごろ、文字での回答のほかに、ビデオアンサーのテストを始めた。証券時報が報じた。
文字より、ビデオのほうが、簡単にネットユーザーの質問に答えることができるという。Quoraのモバイル業務の責任者Tommy MacWilliam氏は、「私たちの使命は、世界の知識を共有して成長させること。その知識は、単なるテキストだけでなく、いろんな形式で表現される。テキストによる回答と同様に、人々はビデオ形式で回答することができる」と語る。
Quoraのこの機能は、現在爆発的人気となっているライブストリーミングを連想させ、YouTubeの勢いを止める存在になるかもしれない。
Facebookの共同創業者であるアダム・ディアンジェロ氏らが立ち上げたサービスであるQuoraは、初期にベンチャーキャピタルのベンチマーク・キャピタルから1100万ドル(1ドルは約109.9円)の融資を受け、2012年5月には、シリーズB投資で、5000万ドル増資し、企業価値は4億ドルに達している。現在、Quoraのユーザーは1億9000万人に達し、受けた融資の額は計2億2600万ドルと、大きなバックアップを得て、一つのブランドとして高く評価されるようになっている。
Quora以外に、海外ではバラエティに富む有料プラットフォームが人気になっている。例えば、「学ぶ」と「教える」をつなぐオンラインプラットフォームSkillshareもその一つ。トレーニングや星座、仕事、料理など、分野を問わずにSkillshareで自分のスキルをシェアする講座を開設することができ、関心のある人にそれを教えてお金を稼ぐことができる。同プラットフォームは昨年5月にシリーズB投資で、1200万ドル増資したことを発表した。また、世界最高峰の大学の講義を誰でも無償でオンライン上で受けられる教育プラットフォームCourseraもある。あるアナリストは、「優良コンテンツにお金を払うことをいとわない人が増加している。そして、高額の著作権料のためにお金を払うという形式から、シェアしてもらうことに対する報酬を払うというシェアリングエコノミーへと変化し、利用者が払う料金が減ったのに対して、クリエイターの収入は増えた」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年6月8日
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