微信(Wechat)の公式アカウント「大美甘粛」は27日、「甘粛の高得点(648点)受験生の願い」と題する文章を発表した。この文章を書いたのは、同省定西一中の卒業生、魏祥さんだ。先天性の脊椎披裂と脊柱管内嚢胞性疾患を患って生まれた彼は、出生後、両下肢の運動機能を喪失した。さらに追い打ちをかけるように、父親と早くに死に別れた。心の強い母親が彼に付き添い、二人三脚で受験勉強に励んだ。魏さんは今年、大学入試に挑戦。648点という優秀な成績を獲得して、清華大学に見事合格した。彼の願いというのは、彼ら母子がささやかな住まいを得られるよう、大学側が支援してくれることだけだった。人民網が伝えた。
この文章は、発表されるとすぐに多くの関心が集まった。清華大学の対応も速かった。入試事務室の劉震主任は、「本学は、彼に可能な限りの支援を行う所存である」とコメントを残した。同事務室は28日、魏さんに書状を送った。「甘粛の受験生・魏祥さんへ:人生は本当に苦しいが、信じるに足るものだ」と題名がついた書状には、邱勇校長自らが電話をかけ、魏さんの合格に関する状況や入学後の大学生活に関する手配状況の把握に努めたことが記されていた。また、陳旭・党委員会書記も学生部に対し、速やかに応対し、彼の学生生活上の問題点を適切に解決するよう要請したことも記されていた。
現時点で、多くの清華大生が、魏さんに対する資金援助の希望を申し出ている。大学の学生支援課によると、大学側は魏さん母子のためにワンルームの部屋を準備し、在学中は家賃を全額免除することとした。また、経済的に困難な家庭出身の学生による海外交流「鴻雁計画」への参加支援をスタートすると発表した。これにより、貧しい家庭の学生の全面的発展や成長・成功に有力な支援が提供されることが期待されている。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年6月29日
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