中国環境保護部(省)が19日に発表した統計によると、昨年同期と比べて、今年上半期、中国全土338の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の都市では、大気の質が「優良」だった日数が減少した。うち、北京・天津・河北エリアの微小粒子状物質(PM2.5)の濃度は前年同期比で14.3%悪化した。経済日報が報じた。
同部の環境モニタリング司の劉志全司長によると、今年上半期、中国全土の338の地級市以上の都市では、大気の質が「優良」だった日の割合は平均74.1%と、2.6ポイント悪化した。PM2.5の濃度は1立方メートル当たり49マイクログラムと、前年と比べて横ばいだった。PM10の濃度は1立方メートル当たり88マイクログラムと、2.2%改善した。
劉司長によると、今年上半期、中国全土で黄砂が何度も発生し、その影響は23省の208都市に及んだ。今年1月4日に同部が発表した「黄砂の影響を受けた都市の大気の質の評価に関する補充規定」では、黄砂の影響のモニタリングデータを除いて、上半期の中国全土の大気の質の評価を行い、ランク付けするようにと規定されている。
上半期、74都市のうち、大気の質のワースト10位(74位-65位)は、邯鄲、石家庄、■台(■は刑のへんにおおざと)、保定、唐山、太原、鄭州、衡水、西安、済南市だった。一方、トップ10は、上から順に、海口、拉薩、舟山、珠海、惠州、麗水、深セン、福州、厦門(アモイ)、貴陽市だった。
地域別に見ると、北京・天津・河北エリアの13都市では6月、大気の質が「優良」だった日の割合が平均34.1%と、前年同期比で14.2ポイント悪化した。上半期では、大気の質が「優良」だった日の割合は50.7%で、同比7.1ポイント悪化した。PM2.5の濃度は1立方メートル当たり72マイクログラムで、同比14.3%悪化した。PM10の濃度は1立方メートル当たり129マイクログラムで、同比13.2%悪化した。
北京市の6月のPM2.5の濃度は1立方メートル当たり42マイクログラムで、前年同期比28.8%改善した。一方、PM10の濃度は、同比11.9%悪化した。上半期、北京市で大気の質が「優良」だった日の割合は55.3%で、5.8ポイント悪化した。PM2.5の濃度は、1立方メートル当たり66マイクログラムで、同比3.1%悪化した。PM10の濃度は1立方メートル当たり96マイクログラムで、同比15.7%悪化した。
長江デルタの25都市を見ると、上半年、大気の質が「優良」だった日の割合は70.5%と、前年同期比2.8ポイント悪化した。PM2.5の濃度とPM10の濃度はそれぞれ、同比9.4%、10.5%悪化だった。
珠江デルタの9都市を見ると、上半期のPM2.5、PM10の濃度はそれぞれ、1立方メートル当たり35マイクログラムと53マイクログラムで、国家二級年平均濃度の基準をクリアした。 (編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月24日
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