国際人工知能会議(IJCAI)2017が、豪州第2の都市メルボルンで開催された。世界の人工知能(AI)専門家2000人以上が、「全自動AIシステム」というテーマをめぐり、最新の研究開発の成果と方向について議論した。そのなかで、中国の研究者、企業の規模と展示成果が話題になった。科技日報が伝えた。
主催者側によると、IJCAIはAI業界内で最も主要な学術会議の一つ。中国の出席者は全体の約4分の1を占め、展示と交流に使われた科学研究成果の約3分の1が中国のもので、米国と欧州の合計を上回った。科学研究機関のほか、アリババ、百度、テンセントなど中国AIリーディングカンパニーも代表団を派遣した。
また今回、香港科技大学コンピュータ科学・工学学科長の楊強教授がIJCAI理事会議長に選ばれた。同理事会の1969年の創立以来、華人学者が議長を務めるのはこれが初。
主催者であるロイヤルメルボルン工科大学コンピュータ学部のAI専門家の宋正氏は「これは節目となる意義を持つ出来事だ。中国が世界AI研究開発分野でリーダーとしての地位を占め始めており、国際AI分野における発言権が大幅に拡大することを示している。中国が世界AI研究開発に占める割合が高まり続けている。中国を重要な位置に据えなければ、AIの発展に大きな影響が生じる。これは世界AI分野における一つの共通認識だ」と話した。
本大会議長、スペイン国立研究協議会バルセロナ校AI研究所のカール・シェラー教授は「新理論の開発と応用例の誕生が続き、AIという分野、特に機械学習の安定的な発展を支えている。この成長は中国では特に際立っている。例えば、中国は初めて科学研究論文作成数が最多の国になった」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年8月25日
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