中国の旅行サイト・途牛旅游網が29日に発表した報告によると、中国では社会人にとってストレスを解消し、調子を整える「エネルギー源」として旅行がトップに選ばれていることが明らかになった。また、回答者の約6割が、微信(Wechat)のモーメンツに、職場の友人らがアップしている画像を参考にして、同じような旅行先、旅行スタイルを選ぶと答えた。中国新聞社が報じた。
同サイトの調査結果統計によると、仕事に追われる日常生活において約7割の人々が「旅行」をストレス解消法として選び、トップだった。その他12%の人が「コンサートに行く」を選び、「映画鑑賞」は10%だった。
ストレス解消のために旅行に行く理由について、回答者の54%が「異なる伝統習慣に触れ、現地の人々と交流することで視野を広げることができ、それにより楽しい気分になり、ストレスが効果的に解消される」、24%が「旅行中に新しい友達ができるのはとても楽しいこと」と答えた。
報告は、「1年以内に旅行に行ったことがある社会人のうち、7割が1980年から95年の間に出生した人々で、高学歴、中・高収入というのが主な特徴」と分析している。
旅行に出かける社会人が多いのは、上海、北京、南京、天津、武漢、広州、深セン、杭州、蘇州、瀋陽などの都市だ。
男女別に見ると、女性のほうが旅行好きで、1年以内に旅行に行った社会人の女性は63%だった。旅行の目的を見ると、社会人の女性は、見聞を広めたり、多様な文化、グルメを体験したりするのを好むのに対して、社会人の男性は、刺激やフレッシュな体験を求め、車での旅行やアウトドアスポーツを好む傾向がみられる。一方、会社と自宅を行き来するだけの生活から離れたいというのは、男女共通の願いとなっている。
報告によると、中国政府が有給休暇に関する制度を整備し続けていることを背景に、有給休暇と土日をセットにして旅行に出かける人が増えている。そうすることで、混雑したり費用も割高になる祝祭日を避けることができるほか、旅行のクオリティも上がり、オフシーズン価格で楽しむことができる。ここ1年、そのような方法で旅行に出かけたことがあるという社会人の割合が前年比で約10%上昇した。
国内旅行で人気の旅行先トップ10は、杭州、北京、寧波、重慶、嘉興、舟山、黄山、上海、蘇州、西安。一方、近場の海外旅行で人気の旅行先トップ10は、大阪、バリ島、京都、バンコク、南都留郡、プーケット、東京、パタヤ、クラビ、奈良。遠出の海外旅行で人気の旅行先トップ10は、パリ、ローマ、ルツェルン、フィレンツェ、ヴェネツィア、ラウターブルンネン、ピサ、モントルー、ミラノ、カイロだった。
同報告によると、社会人の旅行先に影響を与える主な要素はSNS。社会人の約6割が、微信のモーメンツに職場の友人らがアップしている画像を参考にしており、同じような旅行先、旅行スタイルを選ぶと答えた。その理由は、職場で同僚との連帯感を感じやすいからだという。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年8月31日
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