画像をクリックしておっさんを選択
「おっさんレンタル」サイトは、簡素なショッピングサイトと似たつくりになっており、提供商品はおっさんだ。おっさんたちのプロフィール画像の左上には「新商品」や「人気」と書かれたラベルがついている。顧客は画像を参考にしてレンタルするおっさんを選んだり、おっさんがいる場所を指定して選んだり、必要なキーワードを入力して検索したりすることができる。
画像をクリックすると、おっさんの自己プロフィールを閲覧できる。自分の生い立ちや趣味、現在の仕事を選んだ動機などの多くの情報を惜しげもなく書いている人もいれば、自分の年齢、身長、体重、家族構成、職業だけといったように簡単に書いている人もいる。
このようなおっさんたちは信用できるのだろうか?顧客への安全性はどうやって保障されているのだろうか?ほとんどの顧客がこのような疑問を持っている。普通のショッピングサイトとは異なり、「おっさんレンタル」サイトは顧客によるレビュー欄がなく、評価が低かったとしても、そのことを知ることはできない。このことについて、西本さんは、「同サイトに登録しているおっさんたちは、私が直接面接して細かくチェックしている。顧客から3回クレームを受けたら、そのおっさんの登録を抹消する」と説明した。
記者は最後に「新商品」の40代のおっさんを選んだ。彼の画像からアウトドア好きな性格が感じられ、温かい笑顔が特徴的だった。
おっさんと一緒に週末を過ごす
おっさんは約束どおりの時間に現れた。一緒に山登りすると約束していたため、彼はジャージにリュックサックを背負った出で立ちで、画像のイメージ通りの優男といった見た目だった。初対面の気まずい空気を取り払うため、記者は彼にどうして自分をレンタルしているのかと質問した。彼は、「私は自分の会社を持っており、仕事も安定している。趣味が多く、たくさんの友だちを作りたいから」と説明した。
彼はとても話し上手で、山登りに行く途中で自分の身の上話をたくさん語ってくれた。彼は29歳で家を購入し、自分の会社を持ち、結婚した。記者は彼に結婚についての考えを質問したところ、彼は、「私個人の見解からいうと、夫婦の仲を保つためには、夫婦で一緒にいる時間をできるだけ確保し、夫婦共通の趣味を作ることが大切だ」と答えてくれた。
山登りの場所が少し遠くにあったため、東京に戻った頃には予定していた時間を超えてしまっていた。サイトの規定により、延長料金を払わなければいけないが、彼は親切にも、「延長料金はいらない。今度日本に来たときにまた一緒に遊んでくれればいい」と言ってくれた。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年9月8日
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