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日本の「レンタル」文化

 以前、日本のドラマを見た時、出演している女の子のファッションの素晴らしさ、そしていろんなバッグをいつも提げていたのが綺麗で、とてもうらやましかった。「中国質量(品質)報」が伝えた。

 日本に遊びに行くと、街を歩く女の子がみんな、1万元(約12万円)以上もするブランドバッグを持っているのを見掛ける。「ぜいたく品は日本で安いんですか?女の子達はブランドバッグを日頃から使ってるんですか?」。好奇心で男性ガイドさんに尋ねた。ガイドさんは笑って「日本の女の子は、ファッションに合ったバッグをレンタルします。節約できて便利、見栄も張れる。レンタル料はブランドバッグでも1日数百円ですみます」と教えてくれた。

 座って休憩していた時、私はガイドさんと日本の「レンタル」文化についておしゃべりした。ガイドさんは、日本では奥さんと子ども以外、何でもレンタルできる、と言った。

 日本には、レンタルできる物は本当に多い。休みに仲間と出掛けると、皆レンタカーを選ぶ。日本にはレンタカー会社が無数にあり、どんな高級車でも借りることができ、価格も若者が充分受け入れられるものだ。また友人が遊びに来た際、布団が足りなければ借りてくることができる。使い終わったら返却するだけ。清潔だし自分で洗濯する必要もない。

 マイホームは経済力が付いて生活や仕事が安定してから購入を検討すべき、というのが日本人の考え方だ。若い頃から将来の見通しをしっかり持つべきだと考える一方、早い段階で不必要な負担を背負うべきではないとも考えている。これは合理的な考えで、日本の国情に合っており、また現代日本人のニーズにもマッチしている。

 これに対し中国は、多くの若者が大学卒業後すぐにマイホーム・マイカー購入に急ぐ。親達も賛成・支援し、数十年来の貯蓄を子どもに譲ることもある。両親らは子どものマイホーム・マイカー購入を助けることで、良い仕事と結婚生活が確保できると思っている。しかし高額な頭金のプレッシャー、膨らむ一方の利息……。これらはいずれも生活のプレッシャーとしてつきまとうばかりか、より多くの生活の楽しみを奪ってしまう。これでどうして生活が楽になるというのか。

 中国の若者は、物を購入して自分のものにしたがる。さながら所有権が自己名義になって、初めて安心を感じるかのように。マイホーム・マイカー購入を例に、誰かが買えば自分も買う。住宅価格が値上がりしても買う。渋滞がひどくなってもクルマを買う。

 日本の「レンタル」文化の背景には、日本人の倹約心と慎ましさが垣間見える。また何事も計画的に行う。言ってみれば、やりくり上手なのだ。同時に、つねに理智的で、盲目的に流行に流されない日本人の消費理念を鮮やかに再現している。(編集HT)

 「人民網日本語版」2013年2月22日

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宮田聡美   2013-02-22183.1.245.*
中国の人は「文化」が好きですね。日本の女の子だって、お金があればブランド品を自分のものにしたいはずですよ。今の日本は、バブル時代と違い、女性が高給職に就いたり、高給取りの男性と結婚することは大変難しいのです。経済は下がっても欲望は下がるどころか、虚栄心とあいまって上がる一方、そこにビジネスチャンスを見つけただけでは。安く見栄が張れるブランド品レンタル、一種の貧困ビジネスであり、「文化」などという大それたものではないと思います。
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