「児童の皆さんが走り回って先生を心配させず、大声を上げないで先生が静かに授業の準備をできるようにすることが、最良の贈り物です」。湖北省武漢市漢陽区墨水湖小学校の教諭10人が7日、「教師の日」を前に「静かに過ごしたい」心情を学校の公式マイクロブログにつづった。長江日報が伝えた。
毎年教師の日が来ると、感謝の意を示すために、教員を金品の「プレゼント責め」にする保護者が少なくない。やっかいな状況を避けるため、墨水湖小学校は教師の日を前に、教諭10人の個人的考えを公式マイクロブログに掲載した。教諭らの言葉はいずれも地に足のついたもので、自らの経験したやっかいな「贈り物」の事例を包み隠さず明かしたものもある。
「昨年の教師の日には、私のために通話料を入金した保護者もいて、大きなプレッシャーになった」。成瑞雯先生は急いで保護者に返金した。就職間もない自分が、そのため生活費に困ることになるとは思いもしなかった。「9月いっぱい悲惨な暮しになったが、携帯の通話費は今も使い切っていない」。教諭らが最も困るのは、わけのわからない小包を受け取ることだ。教師の日が近づくと、職員室は小包の山となり、1つ1つ開封して返送しなければならない。
「毎年教師の日は、純粋、平凡に過ごしたい。どんな負担も嫌だ」。桂智敏先生は「ある年、私が教室に入る前に、児童が黒板を飾り、声をそろえてお祝いの言葉を言ったことは、今も忘れられない」と語る。もし保護者や児童が本当に謝意を表したいのなら「感謝の言葉一言、お祝いのカード1枚で十分」「教諭への保護者の尊敬、理解、協力が最良の贈り物」と、教諭らは語る。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年9月8日
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