国家発展改革委員会の孟■報道官(■は王へんに韋)は15日に行われた記者会見で物価情勢が話題になった際、「8月には消費者物価指数(CPI)も生産者物価指数(PPI)も前年同期比上昇率が拡大したが、当面の物価の安定的推移という基本的状況には変わりがない。今後もCPIとPPIは合理的な範囲で推移していくとみられる」と述べた。中国新聞網が伝えた。
【記者】8月にCPIとPPIの上昇率が拡大したことに注目が集まっているが、当面の安定した物価情勢に変化はあるか。
【孟報道官】8月にはCPIが同1.8%上昇し、PPIは同6.3%上昇し、上昇幅は前月に比べてCPIが0.4ポイント、PPIが0.8ポイント、それぞれ拡大した。原因を考えると、CPIとPPIの前年同期比上昇幅の拡大は、短期的な要因の影響によるところが大きい。CPIをみると、各地で雨が続き高温の日が多かったこと、中秋節(旧暦8月15日、今年は10月4日)が近づいて消費ニーズが拡大したことなど、複数の要因が積み重なって、8月には野菜価格が前月比8.5%上昇し、卵価格が同16.2%上昇し、CPI上昇に対する寄与度は合わせて64.2%に上り、CPI上昇幅拡大の主な原因となった。PPIをみると、主に鉄鋼価格と有色金属の価格が予想よりも上昇したことの影響が大きい。8月の鉄鋼産業の工場出荷価格は前月比4.4%上昇し、有色金属は同3.7%上昇で、PPI上昇への寄与度は合わせて60%に迫り、CPI上昇幅拡大の主な原因となった。
8月にはCPIもPPIも前年同期比上昇率が拡大したが、当面の物価の安定的推移という基本的状況には変わりがない。今後もCPIとPPIは合理的な範囲で推移していくとみられる。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月15日
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