ドイツメディアの報道によると、米アップル社の「iPhone」(アイフォーン)が登場してから10年を迎える今年、あと2週間もしないうちに行われる同社の秋の新製品発表イベントにおのずと注目が集まっている。外部ではiPhone新製品の機能や価格をめぐってさまざまな推測が飛び交い、専門家の中には「アップルの売上量は大幅に増加する見込みで、これは主に中国市場による増加だ」と予想する人もいる。参考消息網が伝えた。
ドイツのラジオ・テレビ・ネットメディアのドイチェ・ヴェレが1日、「iPhone8がまもなく登場 中国市場が成功のカギか」と題して伝えたところによると、iPhone8で最も興味を集めるのはこれまでよく言われてきたワイヤレス充電機能で、予言が的中すれば、アップルにとって初のワイヤレス充電機能を搭載したスマートフォン製品になる。だがドイツで最も影響力ある情報技術(IT)雑誌「CHIP28」は、「ワイヤレス充電機能は充電時間が長い、指定されたアップル充電スポットで充電しなければならないといった問題点がある」と指摘する。
報道によると、iPhoneは10年前の登場以来、アップルにとってずっと「金のなる木」だった。iPhone7は期待されたほどの売り上げを達成できなかったが、専門家はまもなく登場する8を高く評価する。モルガン・スタンレーのアナリストのヒューバートさんは、「アップルの次年度のiPhone販売量は前年比23%増加する見込みだ。これは主に中国市場の後押しによるものだ」と楽観的な見方を示す。この数字はウォール街のアナリストが打ち出した来年の売り上げの増加率13%を明らかに上回る。
だが中国メディアは独立系調査会社のカナリスの分析に基づき、「前四半期にアップルの携帯電話の中国市場シェアは低下し、ここからiPhoneの地位が低下しつつあることがうかがえる」と指摘する。
ヒューバートさんの分析によると、「中国は市場に誤解されている。昨年の数字をみれば、中国は失望を覚える市場であり、投資クラスターは、アップルが中国のvivoや聯想(レノボ)の携帯電話にトップの座を明け渡す可能性があるとみているが、私たちはこんなことはまったく考えていない。中国人消費者が価格2千ドル(約22万460円)のマックのノートパソコンを買った以上、安価なスマートフォンで対応する可能性が低い」という。
またヒューバートさんは、「中国のハイエンドユーザーにアップル製品を買いたいという気持ちはあるが、iPhoneの外観デザインは3年前からほぼ変わっていない。中国人消費者は(iPhoneが)変わるのを待っているだけだと確信する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月3日
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