中秋節(旧暦8月15日、今年は10月4日)まで1ヶ月を切った。米国で最も人気が高い倉庫型スーパー「コストコ」で中秋節前に月餅が販売されている光景は、もはや珍しくはなくなった。コストコでは試食サービスが行われており、販売員は月餅を小さくカットして買い物客に試食を勧めるだけではなく、今年の月餅の新たなトレンドについて紹介するのに忙しい。月餅についてよく知らない米国人客を取り込むため、コストコでは、パンダや豚などの動物の形をした、お得な特別バージョンの月餅を売り出しており、価格は1箱あたり20ドル以下(1ドルは約109.4円)という。台湾・中時電子報の報道を引用して参考消息網が伝えた。
ロサンゼルス・イーストサイドにあるコストコの販売員は、「弊社では3年前から月餅を販売している。中秋節の1ヶ月以上前でも、誰も買ってくれないのではないかという心配は一切無用だ。様々なタイプの買い物客が月餅に興味を持ち、食べたいと思っている」と話した。
一般的に、コストコ、セイフウェイ、スターバックスなどの米国の各大型チェーン店では、今年の中秋節用に月餅を販売している。また、店内では、買い物客の目を引く商品棚に並べられている。月餅を買いに来るのは主に米国人で、中国人はやはり中国系スーパーで買うことが多いようだ。
米国人は、春節(旧正月)と中秋節という、2つの中国人の祝日をとりわけ好んでいる。彼らは春節の賑わいが大好きだ。また、中秋節については、よだれが出るほど美味しそうな月餅と美しい伝説に魅せられている。
今では米国人も月餅を食べるようになった。同時に、中国人が1年で特定の日に月餅を食べる理由についても、だんだんと理解を深めている。月餅を食べると同時に、月餅によって「嫦娥」の伝説について知るようになった外国人が増えている。月餅は、外国人にとって、美味しい食べ物だけではなく、魅力ある中国文化を知るきっかけにもなっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月12日
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