国務院新聞弁公室は25日の記者発表会で、「中米経済貿易摩擦に関する事実と中国の立場」白書について説明し、質問に答えた。
【記者】中国経済は中米経済貿易摩擦のもたらす衝撃に耐えられるか?
【連維良・国家発展改革委員会副主任】米国はさらに2000億ドル相当の製品に追加関税を課した。これは中国経済に直接的、間接的影響を与え、特定の業種や地域は比較的大きな影響を受けるだろう。だが総合的に見て、影響は避けられないものの、リスクは全体的に制御可能であり、中国経済には内需を拡大して質の高い発展を促進することで影響をヘッジする能力が完全にある。われわれがリスクは全体的に制御可能と言うのには、少なくとも3つの支えがある。第1に、中国経済は全体的な強靭さを備えている。第2に、内需の潜在力がある。第3に、市場参加者の競争力が高まり続けている。
第1に挙げた中国経済が全体的な強靭さを備えているという点に関しては、2017年に中国経済の規模はすでに12兆7000億ドルに達し、輸出は2兆2600億ドルに達した。2000億ドルがわれわれの輸出全体に占める割合は8.8%だ。加工貿易の影響を考慮すると、生産額(付加価値ベース)に対する影響はさらに小さくなる。中国経済の重要な特徴は産業の各部門が揃い、構成が多元的で、各部分の間で相互補充・代替が可能であり、外的衝撃に対処する際に往々にして強い弾性と強靭さを示している。
第2に、中国経済には内需の潜在力があるという点において、中国の人口は14億人近くで、先進エコノミーの総量を上回る。1人当たり国民所得は年間約9000ドル近くに達している上、消費の高度化傾向が顕著となっている。国内市場に非常に巨大な潜在力があると同時に、途上国として地域間で発展がまだ不均衡であるため、欠けた部分や弱い部分が多くあると言える。このため、投資増加の潜在力も大きい。こうした全てが、外需の変動に対処するうえで有利な条件を中国経済に与えている。
第3に、市場参加者の競争力が高まり続けている点について、中国の輸出入企業は多くの困難に直面しているが、まさに外需減少の試練に対処する中で、市場に適応する能力、市場を開拓する能力、科学技術革新能力を強化し続け、挑戦に対処する中で市場の試練に耐えることができる。党中央と国務院は中米経済貿易摩擦の影響を非常に重視し、一連の積極的措置を講じた。特にわれわれ自らの事を成し遂げる必要性を強調した。その重点が6つの「安定」、すなわち雇用の安定、金融の安定、貿易の安定、外資の安定、投資の安定、予想の安定だ。
全体的に見て、中国経済は大きな強靭さと潜在力を備え、われわれには内需を拡大して質の高い発展を促進することで中米経済貿易摩擦の影響をヘッジする能力が完全にあり、中国経済の長期安定的発展を促進する自信があり、その条件を備えている。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年9月25日
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