中国農業科学院の最新情報によると、同科学院農産品加工研究所の王強研究員が率いる油料加工・品質管理革新チームは英ハル大学と協力し、ピーナッツのタンパク質を使いトランス脂肪酸を含まない新型人工クリーム「食用高内相比エマルション・Pickering」を開発した。関連研究成果は「Angewandte Chemie」(電子版)に掲載された。科技日報が伝えた。
王氏によると、トランス脂肪酸は心血管疾患、糖尿病、がんを引き起こすリスクが証明されている。世界保健機関(WHO)は今年5月14日、2023年までに世界範囲で人工トランス脂肪酸の使用を停止すると発表した。
「高内相比エマルション・Pickering」は個体ナノ(ミクロン)粒子を乳化剤とする1類高濃縮乳液。天然タンパク質で「高内相比エマルション・Pickering」を作り、その食品分野への応用を模索することが近年、同分野の研究でブームとなっている。
同研究はピーナッツのタンパク質ミクロゲル粒子を乳化剤とし、新型の「食用高内相比エマルション・Pickering」の開発に成功した。その見た目や溶け方といった機能・性質は人工クリームに近く、かつトランス脂肪酸を含まないため、潜在力の高い代替品になるとみられている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月6日
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