中国の崔天凱駐米大使は3日、米公共ラジオ(NPR)のインタビューに応じ、中米間で関心の高い問題について質問に答えた。
中米間の貿易問題について、崔大使は「まず、われわれは米国または他のどの国とも貿易戦争を望んでいない。次に、われわれは中米双方が交渉や協議によって問題を解決することを希望している。だが交渉や協議が成功するには、双方が十分な善意と誠実さを示すことが必要だ。率直に言って米側は誠実さが足りない。米側が立場を変え続けるため、中国側は米側が一体何を望んでいるのか正確に知ることができない。また、米側の一部は米国完勝、中国完敗の結果を推し進めようと企てている。これは不公平であり、実現不可能でもある。中国側は米側と合意に達することを望み、ある程度譲歩する意向でもあるが、これには双方の善意が必要だ」とした。
また「中米両政府は過去数カ月間接触を続けてきた。米国の財務長官、商務長官、通商代表が訪中し、中国側も高官が訪米した。双方は多くの分野で広範な議論をした。例えば中国側は米国の対中貿易赤字を削減するための措置を講じる方針を打ち出し、さらなる改革深化と開放拡大の方針も打ち出し、いわゆる構造的問題を解決するための準備を整えた。中米双方は事務レベルで一度ならず初期段階の合意に達したが、米側はしばしば一夜にして要求を変え、合意を拒絶した。これは人々を非常に困惑させ、問題の解決も一層困難にした。われわれは事の真相を知りたく、米側にもっと誠実さを必要としている」とした。
「米中間のキーワードは協力ではなく競争だ」とのポッティンジャー米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長の先日の発言については、崔大使は「どの2つの国の間でも、とりわけ中米間では、ある程度の競争が存在する。これは当然のことだ。だが中米間にはより大きな協力のニーズもある。これは現代世界の現実だ。中米両国は他の国々と同様、グローバル化またはグローバルな問題の共通の試練に直面している。自国のみの力でこうした問題を解決できる国はない。われわれは望んでも望まなくても、協力しなければならない。これは日増しに高まるわれわれの互いへのニーズと共通の利益に基づく。中国側は米側と協力を保つことを望んでいる。たとえ意見の相違があってもだ。われわれの間に意見の相違があるからこそ、なおさらに協力が必要なのかも知れない」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月8日
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