国務院新聞弁公室は24日、「中米経済貿易摩擦に関する事実と中国の立場」白書を発表した。この白書を通じて、中米経済貿易関係の事実を明確に説明することで、中国の政策と立場を明らかにし、問題の合理的な解決を後押しすることを目指している。中米両国は経済の発展の段階や制度が異なるため、経済貿易において摩擦が生じることはごく正常なこと。ただ、そうした問題に対し、いかに相互信頼を深め、協力を促進し、溝を管理・コントロールするかが肝要となる。
■中米経済貿易協力が互恵・ウィンウィンとなる4つの点
(1)中米双方は互いに重要な貨物貿易パートナーである点。
(2)中米間のサービス貿易は急速に成長している点。
(3)中米は互いに重要な投資パートナーである点。
(4)中米は共に経済貿易協力から明らかな利益を得ている点。
■正しく理解すべき中米経済貿易関係の事実における「してはならない」6つのこと
(1)貨物貿易の貿易収支だけを見て中米経済貿易関係の得失を一方的に評価判断してはならない。
(2)世界貿易機関(WTO)の互恵の原則から離脱して平等な貿易を論じてはならない。
(3)契約の精神に背き中国が強制技術移転を行っていると非難してはならない。
(4)中国が知財権保護で行ってきた非常に大きな努力と成果を抹殺してはならない。
(5)中国政府による企業の海外進出の奨励を歪曲して企業の合併買収(M&A)を通じた先端技術の獲得を推進する政府の行為の一種だとみなしてはならない。
(6)WTOルールを離脱して中国の補助金政策を非難してはならない。
■米政府による5つの保護貿易主義的行為
(1)他国製品に対する差別。
(2)中国企業による米国での正常な投資活動に対する「国家安全保障審査」を濫用した阻害。
(3)市場競争を歪める巨額の補助金付与。
(4)大量に設けられた非関税障壁。
(5)貿易救済措置の濫用。
■米政府による5つの貿易覇権主義的行為
(1)米国内法を根拠に一方的に生じさせた貿易摩擦。
(2)他国の産業政策に対する一方的な非難。
(3)米国内法を根拠にした「管轄権の域外適用」による他国への制裁。
(4)国内問題を国際問題化させ、経済貿易問題を政治問題化させる行為。
(5)現政権による信義に背く行為。
■米政府の不当な手法が世界経済の発展に与える4つの危害
(1)多国間貿易のルールと国際経済の秩序の破壊。
(2)国際貿易と世界経済の回復を阻害。
(3)グローバル・バリューチェーンへの打撃。
(4)最終的に米国自身の利益を害する保護貿易主義。
■中米経済貿易摩擦における中国の8つの立場
(1)中国は国家の尊厳と核心的利益を断固として守る。
(2)中国は中米の経済貿易関係の健全な発展を揺るぎなく推進する。
(3)中国は断固として多角的貿易体制を守り、その改革・整備を推進する。
(4)中国は財産権と知的財産権を断固として保護する。
(5)中国は外資系企業の中国での合法的権益を断固として保護する。
(6)中国は断固として改革を深化し、開放を拡大する。
(7)中国は他の先進国及び数多くの途上国との互恵・ウィンウィンの協力を揺るぎなく促進する。
(8)中国は人類運命共同体の構築を揺るぎなく後押しする。
(編集NA)
「人民網日本語版」2018年9月27日
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