学部卒業生の約7割が「現在の就職状況に満足」の調査結果 (2)

人民網日本語版 2019年03月04日14:01

専門分野を考慮するのと同時に、どのような組織で仕事をするかということも、卒業生の就職満足度を左右する要素となっている。マイコス研究院の統計データによると、2017年度大学学部卒業生のうち、卒業半年後の時点で、「政府機関/科学研究機関またはその他の政府系機関」に就職している人の就職満足度が最も高く、77%に達した。

〇就職満足度が高い勤務先は北京と杭州

どの都市で働くかという要素も、大学卒業生の就職満足度に影響を及ぼしている。2017年度大学学部卒業生についてみると、北京は、一線都市4都市(北京・上海・広州・深セン)の中で、就職満足度が最も高かった。また、杭州は、新一線都市の中で就職満足度が最高だった。

北京が学部卒業生の就職満足度がトップになった理由についてマイコス研究院は、「都市の人材吸引力は、『待遇』、『キャリア発展のチャンス』、『都市の住みやすさ』という3つの要素によって決まる」と分析している。

同研究院の調査によると、北京の所得と福利厚生は、常に全国トップレベルにランクインしている。北京市人力(マンパワー)社会保障局と市統計局が発表した統計データによると、北京市で働く労働者の2017年度年平均賃金は10万1599元・1ヶ月あたり8467元と、国家統計局が発表した全国都市部企業で働く労働者の年平均賃金(7万6121元)・1ヶ月あたり6343元を大幅に上回った。

所得と福利厚生分野のほか、多くの「北漂(外地から北京にやってきて、生活・働く人)」にとって、北京は、若者により多くのキャリア発展の可能性がある都市となっている。米誌「フォーチュン」が発表した最新の「世界500強企業ランキング」では、中国企業が120社がランクインしているが、うち本社を北京に置く企業は53社にのぼり、他の一線都市の数値(上海7社、深セン3社、広州3社)を大幅に上回っている。

マイコス研究員は、「大学卒業生の就職満足度に影響を及ぼす要因として、勤務先の給与待遇、キャリア発展のチャンス、就職に対する期待やキャリアプランとの整合性、勤務先所在エリア、業界の就職環境や雰囲気などが挙げられる」と結論づけている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年3月4日

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