中国発展研究基金会とプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が20日に共同で発表した報告書「2019年チャンスのある都市」によると、総合ランキング上位5都市に、北京、上海、香港、広州、深センが名を連ねた。これらの「中国で最も発展している都市」は、北京・天津・河北エリア、長江デルタ地域、および広東・香港・マカオ都市群の協同発展を共に推進している。今後、ハイレベルな開放と都市群は、互いに力を合わせて都市化という方向に邁進するとみられる。中国新聞社が伝えた。
「2019年チャンスのある都市」は、知的資本とイノベーション、技術完成度など10カテゴリーにおける50項目の指標によって、行政・経済の中心的役割を果たしている国内38都市を評価・ランク付けしている。今年は、香港・マカオの両地区が初めて、評価対象範囲に組み込まれた。
報告によると、北京と上海は中国の超特大都市であり、香港は、都市規模においては北京・上海に遠く及ばないものの、その国際主要金融センターとしての地位と市場経済の発展度により、総合ランキング3位に入った。広州と深センは、総得点がほぼ伯仲し、それぞれ第4位と第5位となった。
カテゴリー別にみると、北京は、「知的資本とイノベーション」および「経済的影響力」の2つでトップとなり、上海は「地区における重要都市」で最高得点を獲得した。香港は、「ビジネスに最適な環境」と「健全、安全と治安」の2つで首位を占め、深センと広州は、「技術完成度」で首位と第2位に輝いた。
PwC中国戦略コンサル部のパートナーを務める金軍氏は、「北京・上海・香港・広州・深セン5都市は、改革開放以来の発展過程でそれぞれの優位性を存分に発揮し、北京・天津・河北エリア、長江デルタ地域、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)の核心都市として、三大都市群の協同発展をけん引してきた」と指摘した。
また、PwC中国広州の主管パートナーである何国輝氏は、「粤港澳大湾区は、国際一流湾区と世界レベル都市群を建設する上で良好な基盤を備えている。粤港澳大湾区の統一的な協調発展は、人材と資本の交流促進、都市管理力の向上および中国の対外開放推進に有利に働くであろう。今後、香港・広州・深センの三大核心都市によるけん引のもと、粤港澳大湾区は無限の発展潜在力を備えている」との見方を示した。
報告によると、総合ランキング第6位から第10位は、順に、杭州、成都、武漢、厦門(アモイ)、南京だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年3月21日