第三者調査機関「零点有数」は北京でこのほど、都市文明に関する調査報告書を発表した。国内都市20都市を対象とした「ソフト文明」評価ランキングでは、上海、北京、深センの各都市が上位にランクインした。中国新聞網が伝えた。
この「2018年都市ソフト文明指数評価報告」と題する報告によると、経済建設やインフラ建設などを重視する都市の「ハード文明」とは対照的に、都市の公共空間に存在する眼には見えないが感じることができる温かみがあり内包性に富む「ソフト文明」は、都市の文明度をより良く反映し、都市文明に秘められた発展の質を決定づけているとしている。
課題チームは、この指数研究において、生態都市、人文都市、素養都市、活力都市および国際都市という「ソフト文明」の発展局面を分析することを通じて、都市ソフト文明資源の供給・利用・獲得感という3種類の視点から、二級指標16項目、三級指標28項目、四級指標51項目を設け、都市に対する総合評価を進め、最終的に都市の「ソフト文明」指数を算出した。
課題チームは、全国都市ソフト文明指数調査アンケートを企画し、オンライン調査によって全国20の候補都市を対象とする調査を展開、最終的に有効サンプル2千件を完成させた。サンプル数は、各都市均等となっている。調査回答者はいずれもその都市に1年以上居住しており、過去に候補都市5都市以上を訪れた経験を持っている。
報告によると、都市「ソフト」文明は、おもに、一線都市および新一線都市に見ることができる。
報告でピックアップされた全国20の重点都市のうち、指数ランキング首位は上海、第2位から第4位は順に北京・深セン・広州だった。新一線都市のトップは成都で、指数ランキングと人気ランキングいずれにおいても首位だった。人文都市、活力都市、国際都市の3カテゴリーにおいては、新一線都市では成都が首位を総なめにした。
報告によると、「ソフト文明」のレベルが高ければ高いほど、都市の発達レベルもより健全で、将来の発展の見通しが高いとしている。将来における都市の競争は、ソフト文明の競争になるとみられており、質の高いソフト文明を擁する都市に人気が集まることは間違いないだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年12月8日
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