2018年12月19日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

政治|経済|社会|文化|中日
科学|写真|動画|対訳|企画
Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>社会・生活

広州のストーリー語るドキュメンタリー「広州故事」まもなく放送開始

人民網日本語版 2018年12月19日16:33
広州のストーリー語るドキュメンタリー「広州故事」まもなく放送開始

広州の改革開放40周年記念をテーマとする5部構成の大型ドキュメンタリー映画「広州故事」が、広州国際ドキュメンタリー映画祭で上映されるほか、CCTV(中国中央テレビ局)のドキュメンタリー・チャンネルでも初放送される予定であることが16日、明らかになった。同日午後、「広州故事」をめぐる交流座談会が、広州市委員会宣伝部と広州市社会科学界連合会(社科連)によって開催され、広州という都市情緒が溢れるこのドキュメンタリー映画の鑑賞・評論が展開された。人民網が伝えた。

「広州故事」は、広州市委員会宣伝部、広州市社科連および中央新聞記録映画製作所(集団)が共同で制作・発表した作品で、「回顧」、「ブームに乗って」、「心の旅」、「遠い旅」、「開拓の道」の5部からなる。1部あたり約30分で構成され、3~5グループの伝記的人物をめぐるストーリーが展開される。ここで描写された広州故事は、生き生きとした息遣いと人情味にあふれ、広州の開放的な懐の深さや活力に満ちた都市文化が余すところなく表現されている。

〇登場人物は都市の善良さを際立たせる小さな行動

患者が明るい世界を取り戻すのを助ける眼科医の陳偉蓉さんや特殊児童の教育に携わる関小蕾さんなど、ドキュメンタリーに登場する人物も交流座談会に参加し、ドキュメンタリーの背後にある日常的な仕事でのちょっとしたエピソードをシェアしている。

中山眼科センター附属眼科病院の副院長である陳偉蓉医師は、そのエキスパートと言える医術の腕で業界内では「陳一刀」と讃えられている。1988年から現在に至るまで、陳医師は、「ほとんど一歩も職場を離れたことがなく」、国家医療レベルの向上を証明する存在であり、患者との間に「愛情の伝達」を実践する医師でもある。

陳医師は、「国内で剃刀を使って白内障手術をしていた頃、海外では1万元(1元は約16.4円)以上するダイヤモンドメスをすでに導入していた。今では、中国の医師も最新医学や技術を学び、国の医療レベルは格段に向上した。だが、町を歩いていると、『手術を受けるお金がない』貧困患者たちがまだまだ大勢いることがわかる」と話した。陳医師のチームは、4年前から、公園での無料診察を実施、白内障を患った貧困患者に無料で手術を行っている。

別の「広州故事」には、広州少年宮で美術を教えている教員・関小蕾先生が登場する。彼女はまた広州少年宮特殊児童教育の発起人でもある。

関先生が初めて特殊児童に接したのは、1984年のことだった。多くの保護者が助けもなく苦労しているのを目の当たりにした関先生は、芸術教育でこうした子供たちを救おうと決心した。どの子供たちも助けを必要としており、社会が少しずつ助け合い、彼らを受容するムードを生み出していくことで、各人の生活はより良いものになると彼女は考えている。

映画を見た観客は、「人々を感動させることで、『ドキュメンタリー』は本来の姿に立ち返ることができる」と感想を漏らした。

文芸評論家である広東財政経済大学の江氷教授は、「この作品を観て最も印象的だったことは、広州の息吹に触れられたことだ。『広州故事』は、広州人の勤勉実直で開放的な気質を良く表している。映画に登場した人物の性格は、実際にも、広州の個性と極めて密接に関係している」との見方を示した。

曁南大学ライフスタイル研究院連席院の院長を務める広州美術学院の費勇教授は、「ドキュメンタリー形式という基盤の上で、広州の姿を表現していることが、この記録映画の大きな特徴といえる。ドキュメンタリー映画は、様々な角度から、ある時代の社会・群衆の姿を反映することができる。『広州故事』では、勤勉実直で質素な広州人の生活態度が描写されている。温もりのある要素が描かれており、それによって、人が本来持っている美しい部分が掘り起こされている」とコメントした。

曁南大学報道学院副院長の張普昇教授は、「このドキュメンタリー映画は、改革開放をめぐるさまざまな道理などは表現されていないが、広州が追い求めているものを感じ取ることができる。この作品は、フラッシュバック方式を採用して、人々の感情に訴え、象徴的な広州人のプロトタイプを通じて、広州に対する立体化された認識を次々に繋いでいる。これらの人々に体現されるクオリティは、我々広州人に影響を及ぼすだけではなく、広州以外の各地方の人々が観ても、感じるところがあるだろう」と指摘した。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年12月19日

コメント

最新コメント