中国が新職業13種類を発表 「誕生」した理由は?

人民網日本語版 2019年04月04日14:36

中国人的資源・社会保障部(省)、国家市場監督管理総局、国家統計局は最近、13種類の新職業情報を発表した。人的資源・社会保障部が3日の取材に対して明らかにした。新華社が伝えた。

同部の関係責任者によると、新職業13種類の内訳は、人口知能(AI)エンジニア、モノのインターネット(IoT)エンジニア、ビッグデータエンジニア、クラウドコンピューティングエンジニア、デジタル化マネージャー、建築情報模型技術者、eスポーツ運営者、eスポーツプレーヤー、ドローン操縦士、農業マネージャー、モノのインターネット実装調整者、産業用ロボットシステムオペレーター、産業用ロボットシステム運営管理者だ。それら新職業13種類はハイテク・新技術分野に集中している。新職業の発表は2015年版の国家職業分類大典発表以来、約4年ぶりとなる。

同部の関係責任者によると、新職業は、社会から募集した意見を基礎にしているという。社会から推薦のあった職業を、専門家が評価・審査し、その中から新職業を厳選し、確定した。今回は43種類の職業が新職業として社会から推薦され、専門家による厳正な評価・審査、人的資源・社会保障部、国家市場監督管理総局、国家統計局の認可を経て、最終的に上記の13種類の新職業情報が発表された。

新職業13種類を分析してみると、ハイテク・新技術の分野に集中していることが分かるが、これは中国の現在の社会発展の段階、産業構造の高度化発展、テクノロジーイノベーション能力の向上、広く情報化が進んでいるなどの要素と密接な関連がある。

現在、中国経済は、急速な発展の段階から、高い品質の発展の段階へと転換しており、労働者には、高い科学的、文化的素質と能力が求められるようになっている。近年、中国の人口知能、モノのインターネット、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどが広く応用されているのを背景に、関連のハイテク・新技術産業が中国経済の新しい成長源となっており、人材の需要も大幅に高まり、安定した職種を生み出している。それらを背景に、ほとんどの従事者が高い専門的技術、知識、能力を有し、高学歴の専門技術系新職業4種類、人口知能エンジニア、モノのインターネットエンジニア、ビッグデータエンジニア、クラウドコンピューティングエンジニアが誕生した。

一方で、新興の技術が採用されるようになり、従来の第一次産業、第二次産業のスマート化が進み、ライン生産の簡単な作業を産業用ロボットが担うようになり、そうした方法が一部の地域で広く採用されている。産業用ロボットの大々的な活用は、産業用ロボット関連の生産、サービス、育成企業の急速な発展にもつながっており、産業用ロボットシステムオペレーター、システム運営管理者の需要も次第に高まり、現代工業生産の第一線を担う新興職業となった。また、ドローン技術が成熟するにつれ、ドローンが、植物保護や測量、マッピング、撮影、高圧ケーブル、農林パトロール、物流などの分野に大々的に応用されるようになっている一方で、非常に危険で、有害な場所などでドローンが人の代わりに作業を行うようになってもいる。ドローンが大々的に活用されるようになっているのを背景に、ドローン操縦士が名実伴う「新職業」となった。

その他、情報化の「触媒作用」により、従来の職業の活動内容にも変化が生じ、デジタル化マネージャーや建築情報模型技術者などの新職業が生まれた。モノのインターネットは、オフィスや住宅などで広く応用されるようになっており、情報化と現代製造業を密接に結びつけ、モノのインターネットの実装調整者の需要が急激に高まっている。また多くの国際的な大会が開催されるようになっているのを背景に、コンピューターを活用したeスポーツが飛躍的な発展を遂げており、eスポーツが巨大な新興産業となり、eスポーツ運営者、eスポーツプレーヤーが新職業となった。そして農民専業合作社などの農業経済合作組織が急速に発展し、農業生産組織、設備作業、技術サポート、製品加工、販売などの管理サービスに従事する人材の需要も非常に高まっており、農業マネージャーが人気の職業になっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年4月4日 

  

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