国家統計局がこのほど発表したデータによると、今年3月には全国の消費者物価指数(CPI)が前年同期比2.3%上昇し、上昇幅は前月に比べて0.8ポイント拡大した。前月比では0.4%下落した。同局都市社会経済調査局の董雅秀部長の説明によると、「前月と比較すると、CPIは1%上昇から0.4%低下に変化した。このうち食品価格は前月の3.2%上昇から0.9%の下落となり、CPIを約0.19ポイント引き下げた」という。「北京日報」が伝えた。
食品をみると、一部の生鮮食品の価格が春節(旧正月、今年は2月5日)後に低下した。データによれば、3月には卵の価格が6%下落、水産品は3.6%下落、野菜は2.6%下落となり、牛肉、羊肉、鶏肉の価格もそれぞれ下落した。このほかアフリカで発生した豚コレラが徐々に落ち着きをみせ、豚肉価格は値上がりしたところも値下がりしたところもあり、全国平均では1.2%上昇した。
非食品をみると、移動者数の減少にともなって、航空券価格が15.9%下落し、旅行会社の手数料も11.1%下落、ホテルの宿泊料も1.5%下落した。出稼ぎ労働者が都市に戻り、労働者が増加したことから、車両の修理・メンテナンス、家事サービス、理容サービスの価格がやや下落した。石油製品は価格調整が2回行われ、ガソリン価格は3.6%上昇、ディーゼル油価格は4%上昇した。衣替えのシーズンが訪れ、衣料品価格が0.6%上昇した。
CPIは前年同期比2.3%上昇し、上昇幅は前月を0.8ポイント上回った。董部長は、「食品をみると、春は野菜市場の閑散期にあたり、多くの地域で低温と曇雨天が続いたことも加わり、野菜価格が急速に上昇して、同16.2%上昇となった。豚肉価格は同5.1%上昇し、25ヶ月連続下落の後にやっと上昇に転じた」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年4月12日