中国国家博物館が所蔵しているセイマ・トルビノ文化の典型的な器物である槍頭(上)と特別展で展示されているロシアの葉型の槍頭(画像は中国国家博物館の公式サイトから)
特別展の紹介を見ると、中国は史前時代にはすでにユーラシア大陸の西部と繋がっていた。ロシアのセイマ・トルビノ文化をルーツとする典型的な器物が中国の甘粛省や青海省、河南省などで発見されている。実際、特別展で展示されている中国国家博物館所蔵のセイマ・トルビノ文化の槍頭とロシアの葉型の槍頭を見てみると外観が非常に似ている。
ポーランド国立博物館が所蔵している中国風のイラン磁器プレートは、シルクロードの貿易交流・文化の相互参考を生き生きと示している(画像は中国国家博物館の公式サイトから)
ラトビアで出土した唯一の中国の文化財である唐代のコップ(画像は中国国家博物館の公式サイトから)
西暦前2世紀後期、前漢の第7代皇帝・武帝は、「シルクロード」の東側を効果的に統合した。その後、「シルクロード」の西側はローマ帝国によって統一された。歴史のある時期、「シルクロード」は、安全で効率の良い商業・貿易、文化通路となり、東西の交流やコミュニケーションは現在に至るまでずっと続いている。ポーランド国立博物館が所蔵している中国風のイラン磁器プレートは、シルクロードの貿易交流・文化の相互参考を生き生きと示している。ラトビアで出土した中国の唐の時代のコップについて、専門家は、シルクロードに沿って、中央アジアやブルガリア、スカンジナビアの旅商人を通して、ポーランドの海沿いまで運ばれたのではないかと推測している。
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