オマーン国立博物館が所蔵しているハドラマウト語雕刻飾板(画像は中国国家博物館の公式サイトから)
「海上シルクロード」エリアにもたくさんの貴重な文化財が展示されている。1913年、フランスの著名な中国学者・エドゥアール・シャヴァンヌ氏は、初めて「海上シルクロード」という概念を提起した。沿線では主に、陶磁器や香料の貿易が行われていたため、この海上交通ラインは「海上陶磁器ロード」、「海上香料ロード」とも呼ばれている。オマーン国立博物館が所蔵している「ハドラマウト語雕刻飾板」は、ハドラマウト王国が、乳香の盛んな貿易により、輝かしい文化を築いたことを記している。
韓国国立中央博物館が所蔵している唐三彩三足罐(画像は中国国家博物館の公式サイトから)
韓国国立中央博物館の展示品の紹介には、「今の時代に生活している私たちにとっても、シルクロードの歴史は非常に深い意義がある。巨大なネットワークがカバーしている各地域は交流、協力を通して、共に繁栄することで互いの間にある溝を埋め、平和に共存することができる。シルクロードの東側に位置する韓国や中国、日本にとって、シルクロードは、三国が互いの文化、伝統の核心となっている概念を理解する助けとなる」と記されている。
特別展は、2019年7月14日まで開催される。中国国家博物館の王春法館長によると、中国の習近平主席の提案に基づき、同博物館は2018年11月に第1回シルクロード国際博物館聯盟大会を開催。「シルクロード国際博物館聯盟展覧会協力枠組み協議」に調印した。今回の特別展は、その協議に基づいて開催されている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2019年4月16日