動画共有アプリ「ティックトック」を運営する中国のバイトダンス(字節跳動)のSNSアプリ「飛聊」が20日に開通した。同じくSNSアプリの「多閃」に続くもので、SNSアプリ市場に乗りだそうとする同社の野心がうかがえる。「北京日報」が伝えた。
インスタントメッセージを主業務とする微信(WeChat)と異なり、飛聊は「趣味で出会う」を売り文句にする。通信を基礎に、テーマや関心でつながるフォーラムやスレッドを立ち上げる機能を融合させ、まるで微信、スレッドを介したコミュニケーションプラットフォームの百度貼■(口へんに巴)、フォーラムを介したコミュニティサイトの豆瓣小組を「ごった混ぜ」にしたような印象を受ける。開通したばかりのせいか、まだあまり利用されていない。電話帳にある友人を招待しようとすれば、微信のシェアリング機能がブロックされるので、コピー・ペーストして招待するしかない。
現在の使い心地を踏まえると、飛聊にはそれほど新味がなく、今や「マストアイテム」となった国民的アプリ・微信と戦おうとしても、先行きはそれほど明るいとはいえない。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年5月21日