2人目の子供は産みたいが問題は山積み

87.2%が「周囲に2人目出産を考えたことがある働く母親がいる」

人民網日本語版 2019年07月11日16:10

(イラスト・朱慧卿)

中国青年新聞社社会調査センターと問巻網(wenjuan.com)は先週、2012人に対する調査を実施した。その結果、調査対象者の87.2%は、「2人目の出産について考えたことがあるという働く母親が自分の周囲にいる」と答え、「家庭と仕事のダブルストレスから、2人目の子供を持つことを躊躇している働く母親が周囲にいる」とした人は51.8%いた。働く母親が2人目を安心して産めるために、「政策面で、彼女らに対するより多くの保障や支援を与えてほしい」と希望する人が88.7%を占めた。中国青年報が伝えた。

37歳の李潭さん(仮名)は、ファッション雑誌の編集者で、小学6年生の男の子の母親だ。彼女は一人っ子よりも兄弟がいた方が、孤独を感じることが少なく、祖父母にしても孫が多い方が賑やかで喜ぶだろうと考えているが、子供を2人育てることは、世帯全体の負担がさらに重くなり、自分と夫にのしかかるプレッシャーがより大きくなることを意味していると考えている。「特に、母親の立場からすると1人目を出産してようやく仕事のペースを取り戻すことができたり、キャリアの面でも一定の成果を挙げているところなので、2人目を出産したら、それまでの苦労が水泡に帰する恐れがある」と李さんは話す。

李さんは、「出産が近づくと、病院での検査回数が増える。ある妊娠した同僚は、検査に行くために有給休暇を使い果たし、それでも足りずに、さらに無給での休暇を申請したため、上司がいい顔をしなかった。2人目を出産した場合、働く母親はキャリアをさらに犠牲にしなければならないかもしれない」と続けた。

2人目を産むかどうか、北京で会計の仕事をしている屈さんは思い悩んでいる。「今は1人の子供を産み育てるだけでも経済的負担がかなり重い。子供ができてからは、生活の質が以前とは比べものにならなくなった。それに誰が子供の面倒を見るのか、というのも大きな問題だ。親もすでに高齢なので、子供の面倒を見ることは難しい。でもベビーシッターに任せるのも心もとない。第1子出産後は、仕事との調整をなんとか上手くできたが、第2子を産めば、仕事を諦めて専業主婦になる以外に方法はない」と屈さんは語った。

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