北京市の円明園遺跡公園から出土した「百歳」の蓮の実が7日、円明園蓮花基地で初めて花を咲かせた。新華網が伝えた。
円明園・長春園の南東の外れに位置する如園遺跡で2017年に行われた発掘調査により、鏡香池から相次いで11個の蓮の実が見つかった。その年齢は少なくとも「百歳」と推測されている。
説明によると、蓮の実の年代を鑑定するため、園側はうち3個を北京大学考古文博学院に送り、炭素14年代測定を行った。現在はその正確な測定結果を待っている。
円明園は昨年5月31日、中国科学院植物研究所の張会金氏のチームに、蓮の実(8個)の育成を依頼した。張氏のチームによるモニタリング・研究及び心のこもった育成により、うち6個が発芽に成功し、昨年8月末に実験用植木鉢の中で葉とレンコンをつけた。
またこれらの蓮は実験室の中だけに留まるのではなく、多くの人に花の美しさを楽しんでもらうべきだと考えた張氏のチームは、円明園側と共に蓮を円明園に戻すことを決定した。
円明園蓮花基地は今年4月に4つの長方形の池を作り、そこに4株を植え心をこめて育てた。残りの2株は中国科学院植物研究所が栽培を続け、分子マーカーの研究を進める。
円明園花卉基地の作業員の趙哀梅さんは「古い蓮が温室を離れ円明園に戻りすくすく育つとは予想外だった」と話した。2カ月以上の手入れを経て、7日に美しい花が咲くと、多くの観光客が足を止めて写真を撮った。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年7月9日